【tanuki journal】No.5 デンマーク暮らしが教えてくれた、ヴィンテージ家具との心地よい空間のつくり方

北欧家具tanukiにて取り扱う北欧ヴィンテージ家具・雑貨達。今から50~70年前に作られた作品達は今もなお現代の生活を彩り豊かさや温かみを与えてくれます。当店で出会いを果たした家具・雑貨達が暮らしの中でどのように取り入れられているか、お客様宅を訪問・取材し心地よい暮らしのヒントを探る【tanuki journal】。

第五弾はSさんご一家を訪ねました。お仕事の出向で4年間デンマークで生活され、現地で感じたことをベースに帰国後は団地の一室を家具が映え、余白を楽しめる空間へリノベーション。現地で学んだことや、生活空間に対するこだわりなどを伺いました。


-北欧ヴィンテージはどのように出会いましたか?

Sさん(奥様):主人の仕事の関係で約4年間デンマークに住んでいました。主人の仕事が夜勤の為、日中に時間があり余っていた時に何気なくネットで見つけたアンティークマーケットを見に行ったことがきっかけです。その時にイージーチェアやイッタラのイエローティーマなどを購入し、家に持ち帰って置いてみたら素敵じゃんと。そこからチェストやチェアも欲しくなってきて、ひとつひとつ持ち帰って揃えていきました。

Sさん(旦那様):持ち帰ったものを家に置いてみたら日本から持ってきた家具とどうも釣り合わなくなって、絶対デンマーク家具で統一したいと思いました。それから現地のアンティークマーケットへよく行くようになり、日本の北欧ヴィンテージ家具屋さんの情報を見てデザイナーの名前を覚えたりしているうちになんだか楽しくなってきて、北欧ヴィンテージにどっぷりハマりました。仕事どころじゃなくなりましたね笑

Sさん(旦那様):住んでいた近所にも雑貨屋さんがたくさんあったので、小物もよく購入していました。観光地にももちろんありますが、観光地でない地元の雑貨屋さんでいろいろ探すのが楽しかったです。

長年のコレクションのノギンス社の木製バイキング人形。愛猫に遊ばれないよう高所に配置。

-北欧ヴィンテージのどのような点が気に入りましたか?

Sさん(旦那様):デンマーク家具はデザイナーズ物の造りはよいのはもちろんなのですが、デザイナーズではない無名の家具でもすごくクオリティーが高い。そこがすごい、ちゃんとできているししっかり使える。

現地で購入したハンス・J・ウェグナーのYチェアは刻印がされている最初期タイプ。
カイ・クリスチャンセンのネイルチェア。
ハンス・J・ウェグナーのGE290AとG planのオットマン。

Sさん(奥様):私はどちらかというと末広がりの脚などかわいらしいデザインよりも直線的でシンプルな方が好みなのですが、そういったデザインが気に入っています。脚が長いものが多く、掃除もしやすい。そういうところもすごく考えられているのだと思います。あとはリサラーソンなどの小物はどうしても集めてしまいます。かわいいですよね。

Sさん(旦那様):あとは例えばFDBやボーエ・モーエンセンなど庶民の為にデザインされたものなど、そういった思想が入っているものが好きです。どうだろかっこいいだろというよりも、実直で実用的な点が気に入っています。

ハンス・J・ウェグナーのGE19ベッドとAT12コーヒーテーブル。

-本場のデンマークで感じたことはありますか?

Sさん(旦那様):デンマークで住んでいた家の向かいにご高齢の夫婦が住んでいてたまにものをもらったりしていたのですが、少し玄関を見ただけでもすごいおしゃれでした。額縁などを飾っていたり物はたくさんあるのにバランスはよい。そういったことにとても憧れました。何気ないお家でもそのセンスの高さに驚きました。

Sさん(奥様):奥まで入ったことはなかったのですが、玄関だけでかっこいいなと。あるお家では日本人形を置いてあるのにすごくセンスがよかった。現地に住んでみてどこのお家もセンスが良く、みんなそれぞれがセンスを競っているのかなと感じました。あれいいねと参考になるものを取り入れたりして高めあっている感じはあると思いますし、きっと子供の頃からそういったものを見て育っているので自然とそういったセンスが身についているのかなと思います。日本人とは異なる何かがあると思うのですが、4年間ではそれがつかめなかったですね。

-確かに私もそれは感じます。何の変哲もないお家の中を見たらどの家も想像を超えるセンスの良さで驚きます。

Sさん(奥様):本当にそうですよね。一般人であのセンスは驚きました。

Sさん(旦那様):何気ない雑貨屋さんも本当にセレクトのセンスがよく、こういった感性がお互いを高めていっているのではないかと思います。近年はnomaなど世界的なレストランも出てきてますし、色合いとか飾りつけとか通じるところもあるのではないかと思います。また、フィン・ユール邸にも行きましたが、やっぱり一番のお手本ですよね。ただ、家具は贅沢だが実際の生活は質素。照明は暖色系の明かりがメインで落ち着きますし、控えめでそれがかっこいい。

Sさん(奥様):自国の家具をリスペクトしている感じはあるよね。本当にデンマーク人はデンマーク家具が好きなんだと思う。

豆苗がジャストフィットしているロイヤルコペンハーゲンのスクエアプレート。

-デンマークから帰国することになり、日本で住む物件はどのように探しましたか?

Sさん(奥様):デンマークに住んでいた時から物件は探していて、仕切りがなくある程度広い部屋にしたいと思っていました。素敵なデンマークを見てしまっていたから飾りも置きたいなと思っていて。

Sさん(旦那様):あまり利便性を求めていなかったというか、多少不便な立地でもいいから家に重きを置いてデンマーク家具が活かせる物件を探していました。カストラップ空港の辺りなどの新興住宅地はガラス張りのおしゃれなマンションも多いですが、実際はコペンハーゲンの街中には団地も多い。だから全然団地もいいなと思っていました。

Sさん(奥様):新築で購入してさらにリノベーションをすると費用も掛かりますし、中古のリノベーションで検討していました。デンマークではそれこそ築100年の住宅も普通にペンキ塗ったりして人が住んでいたりする。そんな感じでよかったので中古に対する抵抗はありませんでした。

Sさん(奥様):物件を決めた後はゼロリノベーションさんにリノベーションをお願いしました。全部白くしたい、仕切りをなくしたいなどの私のイメージを全部汲み取ってくれて実現してくれました。

リノベーション・オブ・ザ・イヤー2018で部門別最優秀賞を獲得された内装は白を基調として広い空間が広がります。

Sさん(旦那様):狭い空間に家具が窮屈そうにまとまっているとかわいそうと思ってしまうので、家具にとってはこういった広い空間は絶対必要だと思っていました。仕切りが少ない分、寒さの問題は確かにあります。たぶん知識のある人が見ればここはこうした方がいいですよと言いたいことはたくさんあると思うのですが、気にしだすときりがないですよね。好き嫌いはいろいろあると思いますが、住んでいる人が心地よければそれでいいと思います。何よりも広い空間と白い壁が一番でした。あとは現地の住宅はリビングに重きを置いて寝室は結構小さいなと感じていました。そういった学びもリノベーションに活かしました。

Sさん(奥様):余白のある、余裕を持たせた空間にしたかった。欲しい家具もたくさんあるのですが、その子を活かす置き方ができないと思います。だからそれを買うのであればひとつ手放す、デンマークでの暮らしを通して、そう考えるようになりました

-家具を購入する際はどのように選びますか?

Sさん(旦那様):単品としてというよりも実際に部屋に置いたときのトータルとして考えるようにしていますが、直感も大切にしています。実は先日伺った際にtanukiさんで購入したオットマンも別のお店で他のチェアを検討していたのですが、tanukiさんで見てドはまりしてほぼ即決で購入しました。

Sさん(奥様):確かにうーんと考えてしまうものは結局買っていないです。私はデザイナーズというよりも直感で選んでいますが、主人はデザイナーズに弱いです笑

Sさん(旦那様):ウェグナーと聞くとよりよく見えてしまいます笑。最近購入したハンス・J・ウェグナーのコーヒーテーブルも最初は鉄の脚に違和感があったのですが、ウェグナーと聞いていいなと思いました。

-家具を使う上で気を付けていることはありますか?

Sさん(奥様):ダイニングテーブルの上に冷たい飲み物入れたコップを置くときはコースターを敷いたり、カセットコンロは使わないなど気を付けていますが、シミの失敗は何度もあります笑。子供がお皿をガンガンやったり。でもそれはそれでいいかなと思います。また、例えばこのテーブルがウェグナーなどの高価なテーブルだったらもっと気を遣うでしょうし、無名のテーブルだし子供が何かしてもまあいっかなと思えるものを使っています。イージーチェアが猫の爪とぎにされることもありますが、最悪張り替えればいいかなと思っていますし、細かいことを気にしていたらたぶんデンマーク家具は使えないと思います。リサラーソンも猫に何個も割られていますがこれもしょうがないかなという心持ちです。

愛猫のミミ。

Sさん(旦那様):デンマークで最初にシミを付けたのは玄関のチェストで、猫の花瓶に水を入れて花を飾っていたらいつの間にか漏れていて、こんなことになるんだと学びました笑

シミを付けた猫の花瓶。

Sさん(奥様):花瓶だよというから水を入れて飾っていたらこうなって、あの店主のおやじ!と思いました笑。テーブルの上にコンロを置いて鍋やしゃぶしゃぶはできないけど、できないなりに何とかなります。たこ焼きもキッチンでできますし工夫すればどうにでもなる。デンマークに住んでいたからこそ、そういった考えになったのだと思います。


デンマークで出会った北欧ヴィンテージ家具との暮らしを、日本でも大切に続けているSさんご夫妻。現地で学んだ美意識を日常生活に落とし込み、完璧を求めず気を遣いすぎることがなくほど良いバランスで家具と向き合う姿勢は、私たちに多くのヒントを与えてくれます。チェストについたシミについて語っている瞬間も楽しそうで、こういったことも良い思い出となるのだなと改めて感じました。白を基調とした心地よい空間の中で、これからも家具たちとともに、新たな暮らしの物語が紡がれていくことでしょう。いつも当店のご利用誠にありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします。

北欧家具tanuki 北島

【tanuki journal】No.4 『うちのヴィンテージ』を育てるご一家の心地よい暮らし

北欧家具tanukiにて取り扱う北欧ヴィンテージ家具・雑貨達。今から50~70年前に作られた作品達は今もなお現代の生活を彩り豊かさや温かみを与えてくれます。当店で出会いを果たした家具・雑貨達が暮らしの中でどのように取り入れられているか、お客様宅を訪問・取材し心地よい暮らしのヒントを探る【tanuki journal】。

第四弾はAさんご一家宅を訪ねました。古着や時計、自転車など様々なヴィンテージ物に造詣の深いAさん。元々はイタリア系のミッドセンチュリーやレザー、インダストリアルなテイストでお部屋をまとめていたそうですが、最終的に北欧ヴィンテージに落ち着いたそう。ヴィンテージの魅力や想いなどについてお伺いしました。


-北欧ヴィンテージ家具はどのようなきっかけで知りましたか?

Aさん:最初はハンス・J・ウェグナーのゴートレザー仕様のYチェアを手に入れたことがきっかけです。住宅を購入して最初の頃はコンランショップやシボネ、イタリアのミッドセンチュリーやレザー、アイアン系でまとめて木製の家具は使用していなかったのですが、ある時、奥さんのお友達から北欧家具tanukiさんの情報を聞いてお店に伺い、このビューローを迎い入れたことも大きなきっかけです。それから北欧ヴィンテージを集め始めかなりお部屋の雰囲気が柔らかくなりました。

当店で初めて購入されたビューロー。奥様の大のお気に入りとのこと。

-こちらのビューロー素敵ですよね。

Aさん:奥さんもとても気に入っています。三段ある引き出しは私と奥さんと子供それぞれが一段ずつ使用しています。引き出しが多いのが本当に助かりますよね。

-こちらのビューローのお気に入りポイントはありますか?

Aさん:完全にデザインですね。形の柔らかさや丸みが他にはないですし杢目も美しいです。

ビューローの中にはAさんのコレクションのヴィンテージウォッチがディスプレイされています。
ブラックライトを当てて蓄光の様子を確認。古いものは光り方が弱いとのこと。
約100年前のロレックス。文字盤が陶器製。
ピーター・ヴィッツ&モルガードニールセンとグレーテ・ヤルクのイージーチェア。
ハスレヴ社/ロイヤルコペンハーゲンのタイルトップテーブル。

-元々のインテリアの系統から異なる北欧ヴィンテージを選ばれた理由はありますか?

Aさん:チーク材などの木材が経年美化するものが好きなのかなと思います。こちらのYチェアは新品で購入しましたがこれから経年美化させたいと思っていますし、最近は真新しいものよりは少しヤレ感のある方が好みです。時間を掛けないと出ない雰囲気が魅力ですし、その雰囲気が出るまでに掛かる時間を含めてヴィンテージ物は価値があるのではと思っています。

ハンス・J・ウェグナーのYチェア。それぞれ奥様とお子様用。

Aさん:真鍮製の照明などはわざと触って経年変化させていい味になっていますし、ビューローに置いてある銀製のベースも触っているうちに虹色が表れてきてきれいなんです。猫に何回も落とされていますけど笑。それも含めさらにヴィンテージにしていく感じです。

-猫ちゃんに落とされるのも歴史のひとつですね。

真鍮を絞り出して作られた照明。経年でよい雰囲気になっています。
ルイスポールセン PH 2/1。

Aさん:あとは置いてあるだけでほっこりするといいますか、眺めているだけでも癒されますし、そういうところも気に入っています。お家時間が楽しくなったと奥さんも言っています。

ロイヤルコペンハーゲンのプレート。

-北欧ヴィンテージ家具を購入する時、どのような点を見ていますか?

Aさん:ほぼインスピレーションですね。いいと思ったらサイズ感とか気にしないで買ってしまいます笑。あと杢目は一点一点異なるので買うときは杢目を見てしまいます。個性があるものがいいですね。また、例えばこのモラーのチェアにしてもフレームの3次元的なカーブだったり、他のチェアでもアームの下の部分が掻き込まれていたり、そういう造形をつい見てしまいますし、見つけたときはグっときてしまいます。

ニールス・O・モラーのModel.64。

-北欧ヴィンテージを使う上で気を付けていることはありますか?

Aさん:全然その辺りは気にしてないですね笑。汚れたら拭くことはありますが、経年させたいところがあるので基本的にはそのまま気にせず使用しています。一緒に時間を過ごして変化させたいなと思っていて、そういう楽しみはあると思います。ヴィンテージで購入してさらにヴィンテージにするといいますか、うちのヴィンテージにするという感じです。

Aさんお気に入りで当店のご近所でもあるコヤナギコーヒーニッポンのスペシャリティコーヒーいただきました。
当店で家具を見てコヤナギコーヒーニッポンでコーヒーを飲みながら家族会議するのがいつものルート。

和室の一角にホルムガードのランプ。

-二階のお部屋にもお邪魔します。こちらはAさんのお部屋ということでしょうか?

Aさん:はい、私の部屋ですが、むしろ猫や奥さん、子供がよく使っています笑。ピーター・ヴィッツ&モルガードニールセンのコーヒーテーブルも真鍮のパーツが使用されているところなどグっときます。

ハンス・J・ウェグナーのゴートレザー仕様のYチェアを窓際に。
当店でメンテナンスさせていただいたアクセル・ベンダー・マドセンのイージーチェア。
ピーター・ヴィッツ&モルガードニールセンのコーヒーテーブル。天板が無垢材なので重く、二階に運ぶのに苦労したそう。
ルイスポールセンのPH 2/2 クエスチョンマークテーブルランプ。

ホルムガードのランプ。
ヴィルヘルム・ラウリッツェンのラジオハウスペンダント。
珍しいデザインのホルムガードのベース。ペンギンのようでかわいい。

-ヴィンテージの自転車も素敵です。

Aさん:一時期は十数台所有していましたが、売却して売ったお金が家具になっています笑

1975年製のピストバイク。

-夜の雰囲気も素敵そうです。

Aさん:ホルムガードの照明は少し明るすぎるので、もう少し暗めになるように真鍮の照明に交換する予定です。次回の買付でぜひ探してきてください笑

-はい、現地で探してみます。

Aさん:いろいろなものを購入してくるとより良いものが欲しくなってよくさまざま探しますが、オークションなどを見ていてもなかなか見つからないことが多いです。そんな中、tanukiさんに伺うと偶然見つかることがある。それが面白いですよね。毎月のように伺っていますが毎回楽しみにしています。


ヴィンテージ愛好家のAさんが辿り着いた北欧ヴィンテージの世界。イタリアンやインダストリアルなテイストから、チーク材の温かみや経年変化の味わいに魅了され、今では暮らしに欠かせない存在となっています。新品の輝きよりも、時を重ねることで生まれる独特の風合いを大切にし、家族とともに自分たちだけの「うちのヴィンテージ」を育てていく姿勢が印象的でした。家具との出会いは予期せぬものかもしれませんが、それぞれの暮らしに寄り添い、新たな物語を紡いでいく。そんな北欧ヴィンテージ家具の魅力が、Aさん一家の心地よい暮らしの中に確かに息づいていました。いつも当店のご利用ありがとうございます。今後とも引き続きよろしくお願い致します。

北欧家具tanuki 北島

 

 

【tanuki journal】No.3 楕円テーブルでコンパクトなお部屋もゆとりある生活空間に。

北欧家具tanukiにて取り扱う北欧ヴィンテージ家具・雑貨達。今から50~70年前に作られた作品達は今もなお現代の生活を彩り豊かさや温かみを与えてくれます。当店で出会いを果たした家具・雑貨達が暮らしの中でどのように取り入れられているか、お客様宅を訪問・取材し心地よい暮らしのヒントを探る【tanuki journal】。

第三弾はKeeさんご一家を訪ねました。中古住宅の購入をきっかけにヴィンテージ家具を揃え始めたKeeさん。コンパクトなお部屋でも快適に過ごせるヒントが満載のコーディネートや、小さいお子様と生活する上で気を付けているポイントなども伺いました。


ダイニングセットはG planの楕円ダイニングテーブルにカイ・クリスチャンセンのネイルチェアやアノニマスチェアの組み合わせ。
脚が中央にあるので、チェアの場所が固定されずフレキシブルに使用できるのが魅力。

-お住いの物件はどのように決められましたか?

Keeさん(旦那様):新築にこだわりがなくて、どちらかというと幼少期に住んでいたようなデザインの家が好きで物件情報サイトなどで探して見つけました。最初に内見した時に導線が使いやすそうでウッドデッキも気に入りましたし、現代の家と比べて木材などはその当時の家の方が良いものを使っているような気がして。断熱材の性能は当時のものなので寒いとは思いますが、新築にはない雰囲気などがいいなと思って購入しました。

Keeさん(奥様):キッチンも作り変えましたが、元々の造りや雰囲気もよく使い勝手がよさそうという印象でした。フローリングも今ではないもののような気がしています。

-確かに幅が2パターンあって面白いですね。

Keeさん(奥様):カーテンの造りなどもしっかりしていてそのまま使えそうという印象でした。

Keeさん(旦那様):外壁は一階のみタイルで新築ではなかなか出せない雰囲気なのではと思っています。

-ちなみに築何年のお家でしょうか。

Keeさん(旦那様):築32年になります。

Keeさん(奥様):念のため入居前に屋根や基礎など問題ないか調べてもらいました。今のところ問題はないです。

こだわりのコーヒーをいただきました。ありがとうございました。

-北欧ヴィンテージ家具を知ったきっかけはなんですか?

Keeさん(旦那様):最初に実家で使用する家具を探していた時にtanukiさんを知って伺ったことがきっかけです。その後、家を購入することになりそれまではそんなにこだわりはなかったのですが、家具のことがいろいろ気になり始めて買い集めました。

-北欧ヴィンテージ家具を選ばれたポイントはどこでしょうか。

Keeさん(旦那様):購入した家の雰囲気ともあっているし、デザインもどれをとっても好みな感じで気に入っています。あとは何十年も使えますし、メンテナンスしてずっと長く使えるという点も私の考えと合致します。その中で具体的に選ぶ際は、即決できるくらいフィーリングでこれいいなと思えるようなものを選んでいます。たぶん迷っていたら買っていないですね。ヴィンテージ家具は一点ものも多いので、その場で決めないとという感じですね。

G planのコーナーチェスト。
コーナーチェストはデッドスペースになりがちなちょっとした空間にも最適です。
アノニマスのチェア。オイルメンテナンスしていただき、ピカピカです。

-特にお気に入りの家具はございますか?

Keeさん(旦那様):このチェア(ネイルチェア)が一番のお気に入りで毎日座っています。座り心地もいいですし、このひじ掛けもいいですよね。

カイ・クリスチャンセンのネイルチェア。G planのダイニングテーブルの天板にギリギリ当たらずに収まります。

Keeさん(旦那様):あとはこのG planのダイニングテーブルもすごく気に入っています。普段はこのサイズで使用して来客の際は伸ばしても使えますし、デザインや色もいいです。この空間は5.5畳くらいしかないのですが、それでもめちゃくちゃ使いやすいです。

-確かにこの空間に四角いダイニングテーブルですと圧迫感が出そうですね。楕円の形がよく活かされています。

Keeさんお気に入りの夜の雰囲気。木のブラインドの雰囲気も素敵です。

-ヴィンテージ家具を使用する上で気を付けていることはありますか?

Keeさん(旦那様):都度食事の際は気を付けています。何か天板に付いた際にはすぐに拭くようにしています。

Keeさん(奥様):子供が小さいのでテーブル全体に布を掛けていたこともありますが、子供に引っ張られるのが怖かったり、ずれることもあったので小さいマットを使用するようにしています。それでも何かこぼしたりするのはしょうがないと思っていて、それはそれで歴史になるかなと思っています。ただ思ったよりも神経質にならずに使えています。

Keeさん(旦那様):あと、日の光は気にしています。外出する際はブラインドを下げてなるべく日光が直接当たらないようにしています。気を付けていることとしてはそれぐらいですね。

-将来的に追加したいものはありますか?

Keeさん(旦那様):ここの部屋の照明ですね。

Keeさん(奥様):一時期探していましたが、どのようなものはいいか雰囲気がわからず、また今は子供も小さいのでまだ暗めの照明だと食べづらいのかなと思うのでシーリングライトを使用しています。もう少し大きくなってから照明やソファなども検討したいですね。

-今度の買付でデンマークに行くので探してきます。

Keeさん(奥様):ここに合いそうな照明があればストックしておいてください笑

Keeさん(旦那様):ぜひおすすめをお願いします笑


-コンパクトな空間でも圧迫感を感じさせない家具選びと、小さなお子様と共に暮らす工夫が随所に見られたKeeさんご一家。G planの楕円テーブルやカイ・クリスチャンセンのネイルチェアなど、デザイン性と機能性を兼ね備えた家具たちは、実用的でありつつより心地よい暮らしに貢献してくれることを再認識致しました。かなり以前に納品をさせていただきましたが、その年数を感じさせないほどきれいな状態でお使いいただいており、その姿勢にも感銘を受けました。いつも当店のご利用ありがとうございます。今後ともよろしくお願い致します。

【tanuki journal】No.2 出会いや受け継ぐことを大切にされるご夫妻の心地よい空間

北欧家具tanukiにて取り扱う北欧ヴィンテージ家具・雑貨達。今から50~70年前に作られた作品達は今もなお現代の生活を彩り豊かさや温かみを与えてくれます。当店で出会いを果たした家具・雑貨達が暮らしの中でどのように取り入れられているか、お客様宅を訪問・取材し心地よい暮らしのヒントを探る【tanuki journal】。

第二弾はHさんご夫妻を訪ねました。北欧ヴィンテージとの出会いから日本刀まで話題に富んだ取材となりましたが、古来の日本と北欧の室内空間における共通点を考察する思慮深い取材となりました。


-今お住いのお家はどのように決められましたか?

Hさん(奥様):こちらの部屋はもともと私が子供の頃に住んでいたことがあって、その後に人に貸し出されたこともあったのですが、紆余曲折あり今また住んでいます。見晴らしがよく遮るものがないので、富士山も見える景色が気に入っています。

-北欧ヴィンテージ家具を知ったきっかけはなんですか?

Hさん(旦那様):最初のきっかけは、自宅の近くのお店でたまたまこのコーディアルのC&Sを見つけたことです。その時はアラビアのカップなどもありましたが、一つだけこのコーディアルが置いてあって、初見で気に入って購入しました。そのお店は趣味で集めたものをちょこちょこ出しているようなお店でしたので、ほんとうに偶然の出会いでした。そこからいろいろ調べていく中でクイストゴーというデザイナーに興味を持ち、レリーフやアズールなどのシリーズがあることを知って、雑貨を探し始めました。

イェンス・H・クィストゴーのコーディアルシリーズのC&S。
イェンス・H・クィストゴーのアズールやレリーフ、ルーンシリーズ。
BIRDS’ WORDSのセラミックプレート。

Hさん(旦那様):その後、旅行先でも北欧雑貨を集めているお店に行ったりして少しずつ買い集めていきました。その時もお店に展示してある家具を見て、北欧の家具もあるんだねというくらいでしたが、自宅近くにtanukiさんがあることをネットで知って、家具を見に行ったというのが始まりです。

 

-最初に購入した家具は覚えていますか?

Hさん(旦那様):こちらのサイドチェストですね。一目ぼれで購入しました。

籐の棚がかわいいサイドチェスト。

-籐の棚がかわいいですよね。家具を購入するに当たって選ぶ基準や重視したことはありますか?

Hさん(旦那様):あんまりこれを買おうと思ってお店に行ってはいません。実際に見てこれいいかもとか、今日それ買うつもりじゃなかったのにとかはよくあって、出会いを大切にしています。このコーヒーテーブルもそうですね。別のコーヒーテーブルが気になってお店に伺ったら、たまたま目に入ったこちらのコーヒーテーブルを、おっいいねと思って購入しました。自宅に置いてみると、とてもよかったです。籐の入っている最初に購入したチェストとも相性がよく、気に入っています。

カート・ウストヴィのコーヒーテーブル。脚のデザインがかわいい。

Hさん(旦那様):こちらのケアスゴーのチェストもテレビボードを探していて、たまたま調べていたらあの脚のデザインがいい感じだねと、そこからミラーのことも知って購入しました。

アクセル・ケアスゴーのチェスト。テレビが重いため、チェストに直置きしないように工夫して設置されています。

-出会いを大切にされているのですね。

Hさん(旦那様):先日購入したミニベアもちょうどよい買い時だったかなと。5年後だったらもう見つからないかもしれないですよね。

Hさん(奥様):一生使うなら、早い時期に買った方が使える年数が長いから、その方がいいんじゃないかと思っています。

Hさん(旦那様):その考えは二人とも共通していて、定年退職してから買うとかですと、使える年数も短いですし。一生使えるので、長く使うことを考えるとよい買い物かと思います。具合が悪くなったらアフターフォローもしていただけるし、そうやって大事に使えるのもよいですね。

ハンス・J・ウェグナーのミニベアAP20にオットマンAP29を使用。

Hさん(奥様):これまで大切に使われてきたものを使わせてもらうって、素敵ですよね。

Hさん(旦那様):新品で購入するという考えはあまりなくて、木材の経年変化の雰囲気とか温もりとかもそうなのですが、もともとアンティークとかヴィンテージとか古いものが好きな方なのだと思います。習い事の居合道の関係で日本刀を持っているのですが、

Hさん(奥様):それアンティークどころの騒ぎじゃない笑。

Hさん(旦那様):室町時代のものとか、それこそ500年とか600年前のものもあったり。

Hさん(奥様):それを一時預かりしているという感覚なんですよね。今の時代に。

Hさん(旦那様):古美術商の人が言っていたのですが、自分で終わらせるんじゃなくて、その期間だけ預かって次の方に伝えていくものなんですよと、こういうヴィンテージ家具もそういった感覚に近いですよね。

-素敵な考え方ですね。

Hさん(旦那様):それが例えば他人でなくて、家族だったり子供とか孫とかに受け継いでもらって大切にしてもらえると、ものを大事にするという教育にもつながっていくと思います。長く使うとか、すぐにものを買い替えないとか。値段は今の時点では高いかもしれませんが、50年100年の単位で使うことを考えれば。祖母がそういう考えで、いいものを長く使いなさいということを教えられました。長く使うと愛着も湧くし、傷が付いても思い出とか歴史になるじゃないですか。北欧ヴィンテージに惹かれるのは、そういうところもあるのかなと思います。

Hさん(奥様):日本刀だけではなく、お着物とか袴とかも以前に誰々先生が使っていたものを譲っていただいたり。

Hさん(旦那様):着物は縫い代に余裕を持たせて仕立て直せるので、祖父が着ていた羽織などを私が着ていたり。それもヴィンテージですよね。

Hさん(奥様):先生方や家族の想いが詰まった、特別なものです。

-デンマークの家具を受け継ぐとか引き継ぐとかの考えにも共通しますね。

旅先で見つけたリサ・ラーソンの陶板。

Hさん(奥様):このほかにも引き継いだものがいろいろあって、例えばちょっとかわいそうな感じになっているんですが笑、玄関の絨毯も実は祖父が勘違いしてお風呂マットで使ってしまっていたものを使用していたり、カリモクのビューローも祖父が使っていたものを譲ってもらったり。生前よくここで俳句をノートに書いていました。

-北欧ヴィンテージ家具に限らずたくさんのものを受け継いでいらっしゃるのですね。

カリモクのビューロー。

Hさん(奥様):照明のあり方も古来からの日本の感覚と共通するものがあると思っています。日本における金箔の使い方とか一見ぴかっと派手に見えますが、薄暗い中にあるからこそ美があるというか。

貸していただきました書籍。古来の日本家屋には陰影の美学があり、薄暗がりと屏風や漆器、砂壁などの身の回りのものとの関係は北欧の文化と通ずるところがありそうです。深い考察に感服です。
こちらも今回お届けしたランプ。お借りした書籍を読んだあとだとこの何気なく見ていた真鍮色も何か薄暗がりとの関係を考察してしまいます。照明ではあるもののむしろ点灯していない自然光の中でのあり方をも考えた配色なのか。

Hさん(旦那様):いまでこそ蛍光灯で暗いところをなくせるようになっていますが、そもそも暗がりとか影がいっしょにあるという日本家屋の感覚は北欧の考え方に近いように思います。似たような感覚を日本人はもともと持ち合わせていたのではないかと。そのような背景があるので、北欧ヴィンテージ家具とも相性がよいと思うし、木の文化ということもあるし、逆にノスタルジックというかなつかしさも感じる部分はそういうところにあるのかなと思います。

Hさん(奥様):まったく異国のものが入ってきている感じはないよね。暮らしの中にしっくり入ってきてくれる感覚。

Hさん(旦那様):素朴感というか、無駄に派手じゃなくて長く丈夫に使える。

Hさん(奥様):工業製品ぽくなく、手仕事感があったり。

-確かに日本の感覚と文化的に近い部分があったからこそ馴染みやすいという点もありそうですね。

Hさん(旦那様):手仕事感といえば、こちらのガレコレクションの作品も集めていた時期があって、これもその職人さんによって葉っぱ一筋の描き方から異なるのが面白いと思っています。こだわっているポイントが職人さんごとに違うようで、青木蓮とか藤の花とか結構個性があって。

-出会いを大切にされているので特にお気に入りのものという感覚はあまりなさそうでしょうか。

Hさん(旦那様):そうですね、例えば食事の時はカイ・クリスチャンセンのNo.42に座るし、ミニベアにも座るしミラーも使うし、その時々で一番は変わります。この中でどれを残すかを聞かれると困りますね。出会って気に入って買っているので、一生使い続けるつもりです。生きている間、ずっとそばにあるんだろうなと思っています。

カイ・クリスチャンセンのNo.42。
アクセル・ケアスゴーのミラーとチェストをセットで使用。

Hさん(奥様):旅先で購入するものもあるので、思い出もあったりして。

Hさん(旦那様):それこそこのシュガーポットのシリーズは集める気もなかったのですが、旅先で見てあっこれかわいいねとなって、いつのまにか集め始めました。

小物や雑貨から集め始めたことを考えると、今回のGE375とかミニベアとかは清水の舞台から飛び降りる感じはありますね笑。GE375もたまたまお店にあって座ってみたら、おおっという感じで気に入って。もちろんその時にお金がなかったら買えないし、よいタイミングで出会えたのかなと思います。GE375と出会ってちゃんとウェグナーについて調べ始めて、いろいろ調べる中でGEシリーズなどを知ることができたり、そうやって広がっていくのも楽しいですよね。

今回の訪問でお届けさせていただいたハンス・J・ウェグナーのGE375とアクセル・ケアスゴーのオットマン。
こちらもお届けさせていただきましたハンス・J・ウェグナーのGE375用オットマン。

Hさん(奥様):お家が気持ちいい場所って、一番いいよね。

Hさん(旦那様):ただ寝に帰る場所ではなく、ちゃんとこう生活していく空間というか。食事の空間、くつろぐ空間とそれぞれのところに使いたいものがあると行きたくなるというか、そういうのもいいですよね。

-北欧ヴィンテージ家具を使用する上で気を付けているところはありますか?

Hさん(旦那様):先にここに気を付けてねというポイントを聞いているので、例えばコーヒーテーブルの上になにか置くときには敷物を敷くなど、一工夫はしています。また、なにかこぼした時にはすぐにふき取ることも意識しています。ただ、それでも染みやへこみなどができてしまったときには、それも含めて味かなとも思っています。前の持ち主さんが付けた跡が残っていることもありますが、それはその子の歴史だからそれはそれでいいかなと。

コーヒーいただきました。ありがとうございました。

このほかにも紫外線が当たらないようにカーテンは紫外線99%カットのものにしましたし、例えばお風呂場やガンガン使うところには北欧ヴィンテージ家具を使用しないなど、状況や環境に応じて使い分けています。

Hさん(奥様):大事にしたいところにはいいものを置きたいよね。気に入ったものに囲まれて生活するのは、ほんとうに幸せなことですよね。


さまざまなものを受け継がれて大切にされているHさんご夫妻。成り立ちや歴史、文化的背景は異なれど北欧と日本の室内空間における共通点への考察などたいへん造詣が深く、はっとさせられました。また”一時預かりをしている感覚”というお言葉は”引き継ぐ”よりも長い時間軸でものに向き合われているのだとその姿勢に感銘を受けました。そのような想いのもと当店の家具をお選びいただけたこと家具屋冥利に尽きます。この度も当店のご利用誠にありがとうございました。今後とも引き続きよろしくお願い致します。

北欧家具tanuki 北島

 

【tanuki journal】開始のお知らせ

北欧家具tanukiにて取り扱う北欧ヴィンテージ家具・雑貨達。今から50~70年前に作られた作品たちは今もなお現代の生活を彩り豊かさや温かみを与えてくれます。当店で出会いを果たした家具・雑貨達が暮らしの中でどのように取り入れられているか、お客様宅を訪問・取材し心地よい暮らしのヒントを探る【tanuki journal】スタートします。

当店ではこれまで納品事例ページにてお届け先の様子をご紹介してきましたが、お客様がなぜ北欧ヴィンテージ家具を選ばれたのか、実際にお部屋に置いた際の雰囲気や使い心地、使っていく上で気を付けていることなどインタビュー形式でより実際の生活に近い観点からご紹介できればと思っております。

更新は不定期ですが現在も鋭意取材継続中、今後はデンマーク現地の個人宅への取材も予定。いろいろな情報発信をしていきたいと思います。

 

第一弾はMさんご一家。取材記事はこちらよりご覧ください。

 

北欧家具tanuki 北島

【tanuki journal】No.1 現地で自ら買い集めたヴィンテージ家具達で彩る空間

北欧家具tanukiにて取り扱う北欧ヴィンテージ家具・雑貨達。今から50~70年前に作られた作品達は今もなお現代の生活を彩り豊かさや温かみを与えてくれます。当店で出会いを果たした家具・雑貨達が暮らしの中でどのように取り入れられているか、お客様宅を訪問・取材し心地よい暮らしのヒントを探る【tanuki journal】。

第一弾はMさんご一家を訪ねました。当店との出会いは約10年前。そこからドイツへの転勤を経て現地滞在時に買い集めたデンマーク家具達と昨年日本へ帰国。北欧家具との出会いから選び方までいろいろ伺いました。


-どのような経緯で北欧ヴィンテージ家具に出会いましたか?

Mさん:元々学生時代から家具が好きでおしゃれな部屋を紹介する雑誌などをよく読んでいました。近くに住んでいたからか、なにかのきっかけでフェイスブックで北欧家具tanukiのことを知ってそれから気になって夫婦でいってみたことがきっかけです。来店してこれだと、ぴんときました。北欧家具いいなとこのとき思いました。

-当店がきっかけということうれしく思います。それから集め始めたのですか?

Mさん:はい、このチェストやこのミラーがきっかけです。

最初に購入いただいたチェストとミラー、大切にお使いいただきありがとうございます。

Mさん:それから北ドイツに仕事で転勤することになり、北ドイツだとデンマークに近いのでこれはチャンスと思い現地にいる間にいろいろ買おうと決心して、自分の目で選んで買い集めました。

-その際にどのような基準で家具を選びましたか?

Mさん:買うときにずっとつかっていられるかはいつも考えています。飽きないかいつ見てもいいなと思える基準がどこかにあって。最初に北欧家具を知ったときには現地では家具を代々受け継ぐとかメンテナンスして使い続けるとかは全然知らず後から知りましたが、知れば知るほどそういう使い方もいいなと思っています。

-誰かに引き継ぐことや受け継ぐことなどができる価値のある家具ですよね。

Mさん:日本に住んでいた時は引っ越すたびに家具を買い替えていたイメージだったが、今はそのようなイメージはないですね。きっといつまでも付き合うと思います。たまに子供たちにもどれが一番欲しいか聞いたりしています。もらってくれるかわからないけど笑。そのほか現地で買い集めるにあたっては日本に持って帰ることを前提としていたこともありテーブルやイージーチェアのセネターなど脚が外せたり分解できるものを選びました。

ローズウッド材仕様のオーレ・ヴァンシャーデザインのセネター。側面のビスを外せば解体が可能です。

-お気に入りの家具はありますか?

Mさん:やっぱりセブンチェアですね。毎日使っていますし特にファブリック仕様でクッションのあるタイプは疲れないんですよね。どれに座ろうかなっと思ったときにはセブンチェアに座っています。照明も好きでスノーボールはすごくお気に入り。いつみてもいいですね。最近買ったものですとタイルトップのネストテーブル。コップとか置いても水気を気にしなくていいので使い勝手よくお気に入りです。

-リビングのメインの照明はPH5とスノーボールだけですね。デンマークの照明の使い方という感じですね。

Mさん:北ドイツに住んでからだんだん暗くなりました笑。日本に帰ってきた時はまぶしくて、コンビニとかほんとにまぶしかったです。

Louis PoulsenのPH Snowball
Louis PoulsenのPH5

Louis PoulsenのPanthella。照明の使い方も素敵です。

-こちらのサイドボードも現地で購入したものですか?

Mさん:そうです現地で購入しました。これはネットでいろいろ探して購入しました。日本に持って帰って来て搬入するときは大型のサイドボードなので部屋への搬入がかなり大変でした笑。エレベーターも縦に入れて搬入しました。

蛇腹扉仕様の大型サイドボード。タイルトップネストテーブはコーヒーテーブルとして使用。
テレビ周りの雑貨類も素敵。

-日本に帰国することになりどのような基準で物件を探しましたか?

Mさん:北ドイツで購入した大きい家具が入ることを前提に探しました。現在の物件は現地で住んでいた際の間取りとも似ていたのでイメージしやすかったです。それに加えてある程度大きい家具を置いても導線が十分にとれることを意識しました。

-確かにセネターの3人掛けやサイドボードを置いても窮屈な感じはしないですね。そうすると家具ありきで物件を探した?

Mさん:はい、確かにそうですね。

北ドイツ出向中に各地で撮影した写真

 

-北欧ヴィンテージ家具を使っていく上で気を付けているところやデメリットはありますか?

Mさん子供さん:(テーブル天板に)こぼすと怒られる笑

Mさん:テーブルの染みは気にしちゃいますが、シミになりにくいようによくオイルを塗るようにしています。それはめんどくさいと捉えるかどうかは個人の考え方によりますよね。オイル塗るのは家具も好きだし気にしていない、それを苦とも感じていないですね。

取材中コーヒーいただきました。ありがとうございました。

-こちらのダイニングテーブルも4人暮らしにちょうどよいサイズですね。同じサイズの四角いテーブルだと導線も取れなそうで楕円形がとても有効活用されていますね。

Mさん:真円のテーブルでも圧迫感がありますし楕円がちょうどよかった。現地ですごい探して見つけました。ただ失敗談もあって現地でのダイニングテーブルの配送中に脚が壊れて、売主も全然補償してくれず結局自腹で直しました。

ダイニングテーブルは2段階で拡張可能。普段は使用しないとのことですが、お友達が来た際は便利です。

 

-今後ほしい家具はありますか?

Mさん:頭まであるハイバックの一人掛けイージーチェアが欲しいですね。あとは本棚も増やしたいけどスペースがなく検討中です。

-壁に穴が開けられればウォールシェルフなど付けられるのですが、、

Mさん:こちらの物件は賃貸なのと、ここの壁一面がコンクリートなので穴が開けられなく画鋲も刺さらないくらいです。だからその鳥のオブジェも打ち込むのがたいへんでした笑

苦労の末、設置された鳥たち

—数年前にデンマーク買付に行った際に、現地のディーラーからデンマーク現地のインテリアのトレンドはいろいろなテイストをミックスすることだと教わったことがありました。Mさん宅もチーク材のダイニングテーブルにスチール脚のセブンチェア、チーク材のサイドボードにローズウッド材のイージーチェアと異素材を合わせながらも統一感もありまとまった素敵な空間となっていました。雑貨や小物、ポスターや写真など、その飾りつけのセンスに脱帽です。照明の雰囲気もきっと素敵なのだろうと夜の暗くなった時の様子も見たい気持ちも抑えつつ取材を終えました。当店の黎明期よりのお付き合いのMさん。素敵なインテリアを見せていただきありがとうございました。

北欧家具tanuki 北島