【tanuki journal】No.1 現地で自ら買い集めたヴィンテージ家具達で彩る空間

北欧家具tanukiにて取り扱う北欧ヴィンテージ家具・雑貨達。今から50~70年前に作られた作品達は今もなお現代の生活を彩り豊かさや温かみを与えてくれます。当店で出会いを果たした家具・雑貨達が暮らしの中でどのように取り入れられているか、お客様宅を訪問・取材し心地よい暮らしのヒントを探る【tanuki journal】。

第一弾はMさんご一家を訪ねました。当店との出会いは約10年前。そこからドイツへの転勤を経て現地滞在時に買い集めたデンマーク家具達と昨年日本へ帰国。北欧家具との出会いから選び方までいろいろ伺いました。


-どのような経緯で北欧ヴィンテージ家具に出会いましたか?

Mさん:元々学生時代から家具が好きでおしゃれな部屋を紹介する雑誌などをよく読んでいました。近くに住んでいたからか、なにかのきっかけでフェイスブックで北欧家具tanukiのことを知ってそれから気になって夫婦でいってみたことがきっかけです。来店してこれだと、ぴんときました。北欧家具いいなとこのとき思いました。

-当店がきっかけということうれしく思います。それから集め始めたのですか?

Mさん:はい、このチェストやこのミラーがきっかけです。

最初に購入いただいたチェストとミラー、大切にお使いいただきありがとうございます。

Mさん:それから北ドイツに仕事で転勤することになり、北ドイツだとデンマークに近いのでこれはチャンスと思い現地にいる間にいろいろ買おうと決心して、自分の目で選んで買い集めました。

-その際にどのような基準で家具を選びましたか?

Mさん:買うときにずっとつかっていられるかはいつも考えています。飽きないかいつ見てもいいなと思える基準がどこかにあって。最初に北欧家具を知ったときには現地では家具を代々受け継ぐとかメンテナンスして使い続けるとかは全然知らず後から知りましたが、知れば知るほどそういう使い方もいいなと思っています。

-誰かに引き継ぐことや受け継ぐことなどができる価値のある家具ですよね。

Mさん:日本に住んでいた時は引っ越すたびに家具を買い替えていたイメージだったが、今はそのようなイメージはないですね。きっといつまでも付き合うと思います。たまに子供たちにもどれが一番欲しいか聞いたりしています。もらってくれるかわからないけど笑。そのほか現地で買い集めるにあたっては日本に持って帰ることを前提としていたこともありテーブルやイージーチェアのセネターなど脚が外せたり分解できるものを選びました。

ローズウッド材仕様のオーレ・ヴァンシャーデザインのセネター。側面のビスを外せば解体が可能です。

-お気に入りの家具はありますか?

Mさん:やっぱりセブンチェアですね。毎日使っていますし特にファブリック仕様でクッションのあるタイプは疲れないんですよね。どれに座ろうかなっと思ったときにはセブンチェアに座っています。照明も好きでスノーボールはすごくお気に入り。いつみてもいいですね。最近買ったものですとタイルトップのネストテーブル。コップとか置いても水気を気にしなくていいので使い勝手よくお気に入りです。

-リビングのメインの照明はPH5とスノーボールだけですね。デンマークの照明の使い方という感じですね。

Mさん:北ドイツに住んでからだんだん暗くなりました笑。日本に帰ってきた時はまぶしくて、コンビニとかほんとにまぶしかったです。

Louis PoulsenのPH Snowball
Louis PoulsenのPH5

Louis PoulsenのPanthella。照明の使い方も素敵です。

-こちらのサイドボードも現地で購入したものですか?

Mさん:そうです現地で購入しました。これはネットでいろいろ探して購入しました。日本に持って帰って来て搬入するときは大型のサイドボードなので部屋への搬入がかなり大変でした笑。エレベーターも縦に入れて搬入しました。

蛇腹扉仕様の大型サイドボード。タイルトップネストテーブはコーヒーテーブルとして使用。
テレビ周りの雑貨類も素敵。

-日本に帰国することになりどのような基準で物件を探しましたか?

Mさん:北ドイツで購入した大きい家具が入ることを前提に探しました。現在の物件は現地で住んでいた際の間取りとも似ていたのでイメージしやすかったです。それに加えてある程度大きい家具を置いても導線が十分にとれることを意識しました。

-確かにセネターの3人掛けやサイドボードを置いても窮屈な感じはしないですね。そうすると家具ありきで物件を探した?

Mさん:はい、確かにそうですね。

北ドイツ出向中に各地で撮影した写真

 

-北欧ヴィンテージ家具を使っていく上で気を付けているところやデメリットはありますか?

Mさん子供さん:(テーブル天板に)こぼすと怒られる笑

Mさん:テーブルの染みは気にしちゃいますが、シミになりにくいようによくオイルを塗るようにしています。それはめんどくさいと捉えるかどうかは個人の考え方によりますよね。オイル塗るのは家具も好きだし気にしていない、それを苦とも感じていないですね。

取材中コーヒーいただきました。ありがとうございました。

-こちらのダイニングテーブルも4人暮らしにちょうどよいサイズですね。同じサイズの四角いテーブルだと導線も取れなそうで楕円形がとても有効活用されていますね。

Mさん:真円のテーブルでも圧迫感がありますし楕円がちょうどよかった。現地ですごい探して見つけました。ただ失敗談もあって現地でのダイニングテーブルの配送中に脚が壊れて、売主も全然補償してくれず結局自腹で直しました。

ダイニングテーブルは2段階で拡張可能。普段は使用しないとのことですが、お友達が来た際は便利です。

 

-今後ほしい家具はありますか?

Mさん:頭まであるハイバックの一人掛けイージーチェアが欲しいですね。あとは本棚も増やしたいけどスペースがなく検討中です。

-壁に穴が開けられればウォールシェルフなど付けられるのですが、、

Mさん:こちらの物件は賃貸なのと、ここの壁一面がコンクリートなので穴が開けられなく画鋲も刺さらないくらいです。だからその鳥のオブジェも打ち込むのがたいへんでした笑

苦労の末、設置された鳥たち

—数年前にデンマーク買付に行った際に、現地のディーラーからデンマーク現地のインテリアのトレンドはいろいろなテイストをミックスすることだと教わったことがありました。Mさん宅もチーク材のダイニングテーブルにスチール脚のセブンチェア、チーク材のサイドボードにローズウッド材のイージーチェアと異素材を合わせながらも統一感もありまとまった素敵な空間となっていました。雑貨や小物、ポスターや写真など、その飾りつけのセンスに脱帽です。照明の雰囲気もきっと素敵なのだろうと夜の暗くなった時の様子も見たい気持ちも抑えつつ取材を終えました。当店の黎明期よりのお付き合いのMさん。素敵なインテリアを見せていただきありがとうございました。

北欧家具tanuki 北島

 

北欧ヴィンテージ家具の魅力とは?購入時の注意点も解説。

当店で長年扱うデンマークやスウェーデンを中心とした北欧ヴィンテージ家具たち。2000年後半から起こった北欧ブームにより日本でも人気は広がり、現在も人気は定着し人々の生活に広く浸透しています。近年では円安や現地価格の高騰により国内価格も上がる一方ですが、価格以上の価値のある魅力ある家具達です。そんなヴィンテージ家具の魅力や購入時に気を付けたい注意したいポイントをまとめました。

北欧ヴィンテージ家具の魅力とは?

北欧ヴィンテージ家具の魅力は以下の4つです。

①50~70年前にデザインされたとは思えない普遍的デザイン
②貴重な材が使用されている
③経年変化の雰囲気
④現代では生産されていない廃盤品も手に入る

それではそれぞれのポイントを細かく見ていきましょう。

 

①50~70年前にデザインされたとは思えない普遍的デザイン

北欧ヴィンテージ家具は広義的にはデンマーク・スウェーデン・フィンランドなどの戦前戦後にデザイン・製造されたものが中心ですが、ここではデンマークのヴィンテージ家具を中心に解説していきます。

そのデンマークの北欧ヴィンテージ家具達は1950~70年代のデンマークデザインの黄金期といわれた時代にデザイン・製造されたものが中心ですが、そのデザインは今見ても全く古さを感じず現代の生活空間にもすっと馴染むデザインです。ハンス・J・ウェグナーのGE290やYチェア、ボーエ・モーエンセンのJ39、アルネ・ヤコブセンのセブンチェアなどの多くの名作家具達はこの黄金期にデザインされましたが、今もなお生産されて売れ続けていることからもその世界的な人気の高さがうかがえます。

なぜ、そのような普遍的デザインが生まれたのか。デンマークデザインの根底のにある考え方として【リデザイン】という考え方があります。これはそれまで長年時間を掛けて実生活から生まれ淘汰されてきたデザインをベースに現代の生活に馴染むように改めてデザインしなおすという考え方で、代表的なものに中国・明代の「圏椅(クァン・イ)」をリデザインしたハンス・J・ウェグナーのYチェアやシェーカーチェアからリデザインされたJ39などがあります。先人たちが長い時間を掛けて作り上げたデザインを元にリデザインされているからこそ人間の根源的・非言語的な部分で魅力を感じるのではないでしょうか。

ハンス・J・ウェグナーのGE290。1953年にデザインされ今もなお製造されている名作中の名作。

また北欧の日照時間が少なく屋内で過ごすことが多かったことから、家具などのインテリアが飽きの来ないシンプルなデザインになったことも普遍的なデザインが生まれた要因です。

②貴重な材が使用されている

デンマークを中心とした北欧ヴィンテージ家具は主に【チーク材】【オーク材】【ローズウッド材】が使用されています。

チーク材については現代でも手に入りますが、近年多くの家具製造販売会社でチーク材製品の製造を中止したりしています。その要因は材の価格が高すぎることやそもそも手に入りにくくなってきているためです。ローズウッド材についてはワシントン条約で取引が規制されるなどこちらも貴重な材となっています。

1950~70年代ではまだこのような材が豊富に流通していたため、現在では考えられないような贅沢な材の使い方をしており、現代で当時と同じ材の使い方をして新規に製造すると新品の方が高くなる場合もあるかと思います。それほど貴重な材を使用した家具達が手に入るという点も魅力です。

RY Mobler社製ハンス・J・ウェグナーのRY26サイドボード。貴重なローズウッド材仕様はヴィンテージでしか手に入れられません。

③ヴィンテージ家具ならではの経年変化の雰囲気

木材は時間を経ることで色味などの雰囲気が変化します。例えばオーク材は元々白っぽい色味ですが経年変化で飴色に変化していきます。この雰囲気はやはり新品には出せません。もちろん新品で購入して長年使用すれば経年変化して飴色になったりしますが、北欧ヴィンテージ家具は50~70年経ているものは中心でその雰囲気を手に入れるには相当な時間が掛かります。経年変化した材の雰囲気は柔らかく落ち着いた雰囲気なのですっとお部屋に馴染むのも魅力です。

飴色に変化したオーク材。新品にはない魅力です。

④現代では生産されていない廃盤品も手に入る

マニアックな視点ですが現在も生産され続けている一方、例えばハンス・J・ウェグナーのGE240通称シガーチェアやGE258などのデイベッドの旧タイプGE-6などすでに生産がストップしヴィンテージのものでしか手に入らないモデルも多く存在します。特に人気のモデルは見つかる頻度も低いため、出会えた際の感動や喜びもひとしお。お気に入りの家具達を見つけて手に入れるのも楽しみ一つです。

ハンス・J・ウェグナーのGE240。現在は製造されておらずヴィンテージでしか手に入れられません。

また、近年では例えばハンス・J・ウェグナーのミニベアのように復刻されるモデルもありますが、復刻のものは内部がウレタン仕様のところ、ヴィンテージのものは馬の毛やヤシの繊維など自然素材を使用していたり細かい部分の造りが異なっていたりします。また、刻印やスタンプの有無、当時の販売店のタグなどヴィンテージならではのサインも価値があり新品にはない魅力です。現行で復刻や製造されている製品をあえてヴィンテージで手に入れる”わかる人にはわかる”という楽しみもあります。

現行で復刻されたミニベア。画像のものは貴重なAP stolen社製AP20です。

 

北欧ヴィンテージ家具を購入する際の注意点

①メンテナンスされているか

私たちがデンマーク現地で買い付ける家具は50~70年前に製造され実際に現地で使用されてきたものです。私も現地で買い付ける際は可能な限りコンディションをチェックし使用上差支えの無い状態かを確認して買い付けますが、それでも基本的にはなんらかのメンテナンスは必要です。

このどこまで何をメンテナンスするのかはそれぞれのお店の価値観にもよりますが、当店の場合は少なくとも実用上問題の無いようなメンテナンスを心がけています。チェアであればがたつき・ぐらつきがないように、ウレタンがへたっていれば張替をするなど家具として問題のないように必要に応じてメンテナンスを行います。そのうえで見た目的な美しさや手触りをよくするメンテナンスなど状況に応じて対応しています。

もちろんこれが絶対的に正しいというメンテナンス方法はなく、個人の好みやお店の価値観、仕上げ方などいろいろありますが、実用するのであれば最低限実用上問題のないようメンテナンスがされているかしっかり確認しましょう。

②アフターケアがしっかりしているか

メンテナンスがされていても実際に使用していく中で不具合が発生する場合もあるかと思います。そんな場合に補償やアフターサービスがあれば購入時も安心です。お店によって保証制度は異なりますが、当店では2年間の保証を付けています。正直申しますとこの保証を使用してアフターサービスを受ける件数は年に1件あるかないかぐらいですが、もしもの時に安心です。

③できれば実物をよく確認しよう

ヴィンテージは50~70年に作られ実際に現地で使用された家具のため、その中でついた傷やダメージは少なからずあります。齟齬がないようにできる限り実物を確認するか、確認できない場合は画像などでよく確認しましょう。ヴィンテージ特有の匂いや表面のべたつきなどは実物を確認しないとわからない部分なので、後悔のないようしっかり確認しましょう。

④一般的に水や熱への耐性は低い

これは一概には言えませんが、オイル仕上げやラッカー仕上げの家具は一般的に水や熱に弱く染みや跡ができたりします。特にダイニングテーブルなど水分が付着する可能性の高い家具をお使いで染みを気にされる場合は、なるべく染みを付けないようにマットやコースターを使用するか、定期的にオイルでメンテナンスする、もしくはウレタン塗装のものを選ぶなどよく検討しましょう。

水分が長時間付着したことによる輪ジミ。

 

お気に入りの北欧ヴィンテージ家具を見つけるために。

北欧ヴィンテージ家具はその普遍的なデザインや素材の魅力、希少性などたくさんの魅力がある一方、現行品や新品とは異なり使用上の注意や購入時に確認したい注意点など気を付けるポイントもあります。もちろん実用的な耐久性や塗装の性能など現行品や新品に劣る部分もありますが、それでもヴィンテージならではの魅力は我々の生活に彩りや豊かさ、心地よさを与えてくれます。北欧ヴィンテージ家具をご検討の方でなにかご不安に思われることなどございましたら当店までご遠慮なくご相談ください。より豊かで心地よい空間造りのお手伝いさせていただきます。

 

北欧家具tanuki 北島

いつかは欲しい ライティングビューローの魅力

北欧家具の定番商品で当店でも人気の高いビューロー。簡易的な机としても使用できたり、小物の収納にもとても便利。これ一台お部屋にあるだけでお部屋の雰囲気もぐっと良くなります。さまざまなバリエーションが存在しますので、お気に入りの一台を見つけるお手伝いを当店ができれば幸いです。そんなビューローの魅力とは。

 

■ビューローとは

いわゆるビューローやライティングビューローと呼ばれている家具は主に簡易的な机(ライティング)と引き出し付の収納(ビューロー)が組み合わさった家具のことを指します。日本ではビューローという言葉自体あまり馴染がないかもしれませんが、当店で扱う北欧家具の中でも定番商品であり、英国やヨーロッパのアンティーク家具などにもよく見られ、西洋では定番の家具です。

ビューローの魅力① 佇まいが何ともかわいい

もちろんデザインはさまざまですが、その佇まいのかわいさは他の家具に比べ抜きんでていると思います。北欧家具の場合は華奢な脚に控えめな取手や、細かなデザインを凝らしているものなど、細部にわたってみていて飽きないデザインも魅力です。

ビューローの魅力② 簡易的な机として使用可能

多くのライティングビューローには簡易的な机として使用できるような机が備わっています。多くは出し入れが可能なもので、使用時に引き出して使うような形です。机の天板を収納した状態でのビューローの奥行は45cm前後が多いのですが、比較的奥行が浅く、お部屋の導線を確保できると共に、必要時には天板を引き出して使えるというとても実用的な家具です。

ビューローの魅力③ 小物の収納に便利

もちろん種類によってさまざまですが、小さな引き出しやガラス扉がついていたり、いろいろな収納に対応します。当店でもよくライティングビューローをお子様用の勉強机として購入される方も多く、文房具や学校で使うものなどを収納したりするときにとても便利です。

ビューローの魅力④  ドレッサーとして使用できる

多くのライティングビューローはミラーが備え付けられています。天板も広いため、お化粧する際もとても便利な機能です。ドレッサーとしても使えるビューローは一石三鳥です。

北欧家具のビューローは日本のお部屋にもとてもなじみやすく、比較的薄めなので場所も取られず、なおかつ収納や机としても使用できるとても実用的で魅力ある家具です。北欧ビンテージ家具の初めの一台としてもおすすめかと思います。模様替えの際などぜひご検討していただければと思います。

 

当店でも常時10台ほどのライティングビューローの在庫があります。もしお探しの方がおりましたらご遠慮なくお問い合わせください。

 

北欧家具tanuki 北島

サイドチェストの魅力とは? 3点にまとめてみました。

サイドチェストやいわゆるベッドサイドチェスト、3段チェストと呼ばれる引き出しが付いた小さな収納家具は北欧ビンテージ家具の中でも特に人気のジャンルの一つ。当店でも入荷直後に売約済みになってしまうことがほとんどで、最近ではデンマークやスウェーデン現地でもなかなか見つかりにくくなってきており、今後どんどん見つかりにくくなってくると思います。お探しの方はご遠慮なく当店へご連絡ください。入荷情報をご連絡致します。

そんな北欧ビンテージ家具のサイドチェストはなぜ人気なのか、その魅力をまとめてみました。

①なんといってもかわいい

いきなり抽象的な説明になってしまいますが、やっぱりその見た目のかわいさは群を抜きます。なんといってもその小振りな姿、華奢な脚、控えめな存在感に愛おしさを感じます。お部屋の片隅でちょこんと健気にいてくれると、生活を共にする中で自然に愛着も沸いてきます。特に丸い取手のサイドチェストは人気の一つ。何かおどけたような表情が何ともかわいいです。デザイン大国デンマークが1950~70年代当時からこの感性を有しているのはさすがです。

なんといってもこの表情。ほっこりした気持ちになります。木目もとても美しいですね。

こちらもこの表情がなんとも言えません。

すらっとした華奢な脚、すっきりとしたデザインが素敵です。

②小振りで置き場所に困らない

サイドチェストは小振りなものが多く、小さなお部屋や狭い空間にも置き場所に困ることなく設置が可能な点も魅力の一つ。大きい家具はたとえば模様替えや引っ越しの際に置き場所に苦慮することもしばしばかと思いますが、サイドチェストは模様替えも楽しめるほど置き場所の許容範囲が広く、インテリアのアレンジの幅が利きます。北欧ビンテージ家具を初めて購入される方にも導入がしやすく、北欧インテリアの第一歩としてもとてもおすすめです。

③比較的安価

他の北欧ビンテージ家具に比べサイドチェストの中心価格は3~5万円ほどと比較的安価なのも魅力の一つ。もちろんハンス・j・ウェグナーやヨハネス・アンダーセンなどのデザイナー物は高価になりますが、比較的安価なものもたくさんあります。価格差の要因としては、取手や細かな部分の作りや大きさ、材の違いによるもの。高価なものほど細かな造りこみが見受けられます。小さくても作りこまれたサイドチェストは、大型家具にも負けない繊細で美しい魅力を持っています。価格的にも北欧ビンテージ家具の第一歩としておすすめです。

こちらはカイ・クリスチャンセンのチェスト。取手の作り、華奢な脚が素敵です。

こちらはハンス・j・ウェグナーのサイドチェスト。シンプルなデザインですが、素材感を活かした作りこみがされている一品。

・北欧インテリアの第一歩としても

サイドチェストはベッドサイドやお部屋の片隅でさりげなく活躍してくれ、インテリアのワンポイントとしてもとても魅力的な家具です。北欧インテリアにご興味のある方も是非手始めとしてご検討していただいてもよいかと思います。近年では本当に現地で見つけにくくなっておりネットショップへの掲載前に売約済みとなることがほとんどですので、お探しの方はご遠慮なくお問い合わせください。当店でも今後もたくさん皆様にご紹介できるように努めて参ります。

 

北欧家具tanuki 北島

使い方が良くわからない?ワゴンの使い方5選

ビンテージ北欧家具のジャンルの一つにワゴンがあります。一般的にキャスターがついていて上下2~3段に分かれ、主に物を運ぶときに役立つ可搬式家具です。日本語で言うと配膳台になるのでしょうか。学校の給食のときに運んだステンレス製のワゴンの記憶がよみがえりますが、北欧家具のワゴンはチークやオークが中心。タイルトップやガラストップのものも見かけますね。

こちらのワゴン、確かに主たる用途としては物を運ぶことなのですが、それ以外にもいろいろ使い方やコーディネートの仕方もあるかと思います。いくつかご提案してみますので是非参考になさってください。

ワゴンの使い方① ダイニングテーブルの一部として利用する

北欧家具のダイニングテーブルは伸ばせるものがほとんどですが、延長機能がついていないダイニングテーブルなどの横に設置して、延長用の補助的なテーブルとして使うことができます。ダイニングテーブルが小さい時やちょっとスペースが欲しい時、食後の後片付けのときにも役立ちそう。

キャスターがついていますので、移動も楽ちんです。食後のコーヒーやデザートなどワゴンで運んでくると気持ちもあがりますね。

ワゴンの使い方② ベッドサイドで使う

北欧家具の中でいわゆるベッドサイドチェストという小さめのチェストがありますが、それに代わってワゴンもベッド横で使えます。一般的なベッドサイドチェストと比べるとワゴンは高さがありますので、高さのあるベッドをご利用の場合は、ワゴンの方が高さが合うかもしれません。引き出し付のベッドサイドチェストのように物は隠せませんが、大きめのものも収納できますので、本を収納したりテーブルランプを設置するなど工夫次第でいろいろコーディネート出来そうです。

ワゴンの使い方③ サイドテーブル、コーヒーテーブルとして使う

ソファ前に設置しているコーヒーテーブルが低い場合は、体を起こしてコーヒーテーブルの上のものを取る必要がありますが、高さがある程度ある一般的なワゴンをソファの横に設置すれば、背もたれにもたれかかったまま体制を崩すことなく簡単にワゴンの上のものに手が届きます。

わざわざ体勢を起こす必要がなく、リラックスしたままコップなどに手が届きます。これがけっこう便利です。飲み物や食べ物を載せたワゴンをソファの横に設置して、ソファでくつろぎながら過ごすなんて想像するだけでなんだかわくわくします。

ワゴンの使い方④ 収納棚・飾り棚として使う

ワゴンは物を持ち運びするのがメインですが、もちろん収納棚として使えます。構造的には小さめの背板がないシェルフみたいになっていますので、植物や置物などをディスプレイしたり、もちろん日常使うものを置いておいたりいろいろ活用できます。キャスター付なので移動も簡単、掃除も楽ちんです。

ワゴンの使い方⑤ キッチンにて補助的に使う

キッチンにて盛り付け皿として簡易的に使うこともできます。盛り付けできたらそのままダイニングへ持っていけます。ワゴンで料理を運ぶとなんだか料理もおいしく感じそうです。北欧家具のワゴンはチークやオークなどの木製が多いので、水シミなどを気にされる方はタイルやガラストップの物がおすすめ。

実はいろいろ使い道があるワゴン

ワゴンはキッチンからダイニングまで物を運ぶだけではなく、実はサイドテーブルになったり収納棚になったりいろいろ活用の仕方があるかと思います。いろいろ使い方を考えるのも楽しいですね。ぜひ活用してみてください。

ご紹介のワゴンはこちらから

ハンス・J・ウェグナー ワゴンAT48 オーク材

ヨハネス・アンダーセン ワゴン

 

北欧家具tanuki 北島

タイルトップのテーブル メリットデメリット3選

北欧家具の中では天板にタイルが敷き詰められたいわゆるタイルトップテーブルというものがあります。(タイルトップテーブルで検索すると北欧家具ばかり出てくるので、あまりほかの家具ではないのかな?)鮮やかな青色や赤色のタイルが使われていたり、不思議な柄をしているもの、デンマーク王室御用達のロイヤルコペンハーゲン社のタイルが使われているものも。デザイナーものの中で代表格的なタイルトップコーヒーテーブルはハスレブ社のものが有名ですね。でもなんで天板に大胆にタイルが使われているのか、そんなタイルトップテーブルのメリットとデメリットをまとめました。

タイルトップテーブルのメリット

①水に強い

北欧家具というとチークの天板が多く、一般的に水に強くはありません。夏の暑い日に冷たいコップを直にテーブルに置いて結露した水分がしみてしまったという方もいらっしゃるかと思います。タイルの場合はもちろん水がしみこむなんてことはありません。輪シミなど気にされる方はタイルやガラストップもおすすめです。

②熱に強い

オイル仕上げのテーブルなどの場合、熱い飲み物を注いだコップなどで白い跡ができてしまうこともありますが、タイルはもちろんそういうことはありません。北欧家具を使いたい、でもシミを気にしたくない!という方はタイルがおすすめ。

③絵画のようなアクセントに

タイルトップと一口に言っても柄もさまざまな。無名のものからロイヤルコペンハーゲン社のものまでさまざまな種類があります。それぞれのタイルもよく見ると一つ一つ表情が違って見え、カチッとしすぎることのない独特な雰囲気を持っています。

タイルトップテーブルのデメリット

①書き物に適さない

タイルトップなので天板はごつごつしていて、書き物には適しません。って当たり前ですね笑。何か書き物をするときは下に何か敷いて使いましょう。

②やや重い

一般的な北欧家具のテーブルに比べ、タイルがびっしり詰められているますのでそれだけ重くなります。大型のコーヒーテーブルなどは結構な重量になります。

③傷は消せない

北欧家具に多くみられるチーク材などの天板はオイル仕上げの場合、再度研磨することで小傷などは消すことができます。タイルの場合は表面も固く傷はつきにくいのですが、傷がついたときは消すことはできません。ただそれも使い込んだ味として楽しむという考えももちろんあります。

デメリットをあえて挙げましたが、実用上は不便さよりも便利さや美しさが優れ、デザイン性と実用性を兼ね備えた家具達です。

ここでこれまで当店で扱ってきたタイルトップテーブルたちをダイジェスト。

こちらは赤いタイルのサイドテーブル。こちらの赤いタイルのものは割と良く見かけます。ローズウッドとの相性もいいですね。

こちら上からの画像がなかったのですが、これ見れば見るほど引き込まれる奥行感のあるタイルだったのです。しっかり写真に残しておけばよかったです。

ちょっと見にくいですが、渦巻きの柄。なんだかカオスな感じです。

こちらはスウェーデン製のタイルトップテーブル。こんなモザイク柄のものもあります。

こちらは定番のハスレブ社のコーヒーテーブル。ロイヤルコペンハーゲンの『BACA』シリーズのタイルが美しい一台です。

商品ページはこちらから

一味変わった雰囲気のあるタイルトップテーブル。ちょっとしたアクセントとしても魅力的な一品。これからも買付でたくさんご紹介できるように頑張ります。

 

北欧家具tanuki 北島

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