【Workshop stories】リペア職人川中のメンテナンスブログ #3

メンテナンス担当の川中です。今回第3弾となります。最近は暑くなったり肌寒くなったりと身体が追い付きません…。スギ花粉が落ち着いたらと思ったら次はヒノキ花粉が飛んでいますね。皆様、体調にはくれぐれもお気を付けください。

さて、今回はカール・マルムステンのキャビネットの脚の補修です。

 

脚に変な力がかかったのか脚が外れパーチクルボードがぼそぼそになっています。そのまま接着すると強度に不安があるため少し大きめに削り修理していきます。

作業前です。

ルーターで大まかな部分をけずっていきます。

ノミで形を整えました。

埋め込む材は、今回は木目が似ているクルミの無垢材にしました。クルミは適度な硬さと粘りがあるので強度的にも良いです。

段差がないようにしっかり接着します。

色を入れました。

段差なく仕上がりました。

何度も確認しながら、きつすぎずゆるすぎず丁度よい径の穴をあけます。

接着中です。

接着が完了しました!

 

今回はカール・マルムステンのキャビネットの脚のメンテナンスでした。このタージマハルの屋根みたいなコマみたいな形のものが脚です。はじめ見たときはデザイン性とユニークな形にびっくりしました。次回のメンテンスブログも楽しみにしていただけますと嬉しいです。

 

北欧家具tanuki 川中

 

ゴールデンウィーク期間中の営業について

GW期間中の営業は下記の通りです。

4月25日(金)~27日(日) 11~19時 通常営業

4月28日(月) 定休日

4月29日(火) 11~19時 祝日営業

4月30日(水)~5月1日(木) アポイントメント制営業

5月2日(金)~6日(火) 11~19時 祝日営業

5月7日(水) 定休日

5月8日(木) アポイントメント制営業

5月9日(金)~11日(日) 11~19時 通常営業

 

なお、5月12日(月)~15日(木)は休業日となります。

アポイントメント制での営業もいたしませんのでご了承くださいませ。

 

北欧家具tanuki 北島

ハンス・J・ウェグナーのCH-30。北欧ヴィンテージのチェアで迷ったらおすすめの定番チェアの魅力。

当店で買い付ける北欧ヴィンテージの家具達。その家具の中でも日常生活で毎日必ず使用すると言えるチェアは、多くの時間を共にする家具だからこそ良いものを選びたいですよね。ただ、様々なチェアが存在する中からお気に入りの一脚を探すのにもどれを選んでよいかわからないという方も多いはず。そこで今回は当店でも定番チェアのハンス・J・ウェグナーのCH-30をご紹介いたします。


生涯500脚以上の椅子をデザイン、ハンス・J・ウェグナーとは。

ハンス・J・ウェグナー(Hans J Wegner)は1914年デンマークのトゥナーで靴職人の息子として生まれます。13歳の頃から家具職人H.F.スタルバーグの元で家具の修行を始め、17歳で家具職人の資格を取得しました。その後、コペンハーゲン美術工芸学校に入学し家具設計を専攻、卒業する1938年まで多くを学びました。卒業後、デンマークの建築家であるアルネ・ヤコブセン(Arne Jacobsen)の事務所に勤務。ヤコブセンが設計したことで有名なオーフス市の市庁舎の設計にも携わり、議会の椅子や婚姻届を受け付ける部屋に置かれるチェアなど、そこに納める家具のデザインも行いました。1943年に独立し自身のデザイン事務所を開設。彼の代表作となるチャイナチェアシリーズの最初となる椅子はこの頃デザインされました。
ハンス・J・ウェグナーは、その後も数多く名作を残し、1951年にルニング賞を受賞、1997年に第8回国際デザイン賞を受賞するなど、数々の実績を残します。他にもデンマーク王立芸術アカデミーの名誉会員や英国王立美術大学から名誉学士号がハンス・J・ウェグナーに贈られています。1995年にはウェグナー美術館がウェグナーの生まれ故郷であるトゥナーに開館します。
生涯500脚以上の椅子をデザインしたと言われるハンス・J・ウェグナー。彼のデザインした作品は当時のデンマーク社会、住環境、経済状況などを反映し時代に即したデザインであると同時に、半世紀以上たってもなお古さを感じない普遍的なデザインが魅力であると言えます。

CH-30とは?

北欧ヴィンテージの定番チェアCH-30は1954年にデザインしたモデル。”CH”とはメーカー名の”Carl hansen & Son”の頭文字から取っています。ヴィンテージのモデルとしては背もたれがチーク材かオーク材、脚などのフレームはオーク材かビーチ材の仕様となります。座面は基本的に張地を使用していますが、チーク材の突板仕様という珍しい仕様も存在します。長らくヴィンテージでしか手に入れられませんでしたが、近年復刻しCarl hansen & Sonより現行品が生産されています。チーク材を使用したモデルはヴィンテージでしか流通していません。

 

CH-30のおすすめポイント

当店でも北欧ヴィンテージのチェアの定番として人気のCH-30。そんなCH-30はなぜ人気なのか。当店なりに理由を考察してみます。

①シンプルなデザイン

CH-30の魅力はまずはそのシンプルなデザイン。ぱっと見何の変哲もないデザイン故、日本の住宅や和室をはじめ、さまざまなテイストのインテリアやコーディネートにマッチします。いい意味で際立って特徴のあるデザインではないのですが、わずかに末広がりになった脚や反った後ろ脚の造形、リボン型に作られた貫など細かい部分を見ていくと実はかなり凝ったデザインであることがわかります。また、座面後方の座面裏と座枠にはわずかに空間を設け、さらに脚先を丸くすることで見た目の軽さを演出。湾曲した座面の雰囲気や全体的な佇まいもほっこりな印象で、シンプルで普遍的な美しさが魅力の北欧ヴィンテージ家具の神髄を体現したような一脚。多くの人々にご購入いただき長く愛される理由はこのような部分にあるのではないでしょうか。

北欧ヴィンテージの魅力ド直球な美しさ。
後ろ姿も美しい。

②広い座面と背もたれの位置

CH-30の座面幅は約52cmと北欧ヴィンテージのダイニングチェアとしては少しゆったりめの大きさです。そのためゆったり座ることができ、少し斜めに座ったりいろいろな姿勢に対応してくれます。座面の角度や背もたれの高さも絶妙で腰のしっくりくる位置にフィットしてくれます。

③十字の木栓のアクセント

CH-30のひとつの大きな特徴である背もたれの十字の木栓。実はこのデザイン自体にあまり意味はないようなのですが、なんだか表情を持っているようでかわいく見えてきます。この部分が仮にビス留めや単なる丸い木栓だったらなんだか味気なく見えるので、やはりこの十字の木栓がCH-30のアイデンティティですね。

背もたれの木栓。なんだか表情に見えてきます。

④木の質感

CH-30は現行品でも製造されており、その仕上げは【ソープ】【ラッカー】【オイル】【ホワイトオイル】【ブラック塗装】とあるようですが、当店でヴィンテージのCH-30を仕上げる際は基本的にオイル仕上げです。現行品にもオイル仕上げはあるようで、これは私個人の感覚ですが、ヴィンテージの方が仕上がりが”やわらかい”という印象です。これは優劣付けるものではないので、現行品とヴィンテージで迷われる方はぜひご自身でその質感などを比較してみましょう。

ヴィンテージでしか手に入れられない背もたれがチーク材の仕様は、その杢目の美しさや質感も魅力。木栓はオーク材。

⑤番外編※豆知識

ちなみに③の木栓についてですが、実はこの木栓は背もたれをフレームに固定するためのビスを隠すという目的もあります。ただ、これが北欧ヴィンテージ家具をリペアするお店には厄介で、背もたれを外す必要がある場合は当然このビスを外さないと取れないため、木栓を外す必要があります。しかしこの木栓はきれいに取り外すことが難しいので、基本的に作り直しになります。

また、このCH-30は座面の上からビスで留める造りの為、座面板をフレームに固定した状態で張替をする必要があり、張替をする際少し手間が掛かります。見た目を少しでも良くしたいという思いを感じますが、張替しやすい構造にしてくれたらウェグナーさん、、、と思うお店も多いでしょう。リペアの観点から少し厄介な部分もありますが、チェア自体は素晴らしいチェアです。

作り直した木栓。ぴったり収めるために微調整が必要です。

ハンス・J・ウェグナーのCH-30は、シンプルでありながら細部まで計算された美しいデザイン、座り心地の良さ、そして時代を超えて愛され続ける普遍的な魅力を持つチェアです。背もたれの十字の木栓や末広がりの脚など、さりげないデザインが見事に調和し完成度の高いチェアとしてどんなインテリアにも馴染む懐の深さを備えています。チーク材の仕様や長年使い込まれた木の質感は、新品にはないヴィンテージならではの魅力もあります。リペアの際には少々手間のかかる構造ですが、それも妥協のない美しさを追求したウェグナーの思いの表れと言えるでしょう。半世紀以上の時を経た今でも多くの人々に愛され続けているCH-30は、北欧家具の神髄とも言える「永く使える良質な椅子」の代表格として、これからも私たちの暮らしに寄り添い続けることでしょう。当店ではこちらのハンス・J・ウェグナーのCH-30を始め、さまざまな作品をデンマーク現地から直接買い付け、丁寧にリペアしご紹介しています。お探しの作品がありましたらご遠慮なくお問い合わせくださいませ。

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北欧家具tanuki 北島

北欧ヴィンテージのテレビ台はなぜ見つからないのか?北欧ヴィンテージでテレビ台を探す方法とは。

当店で取り扱う北欧ヴィンテージ家具はチェアからテーブル、ソファやウォールシェルフまでさまざまなジャンルがありますが、その中でもテレビ台は人気の商品。しかし、北欧ヴィンテージでテレビ台を探されたことがある方はお分かりかと思いますが、全然見つかりません。なぜ北欧ヴィンテージのテレビ台は見つかりにくいのか。その背景と当店なりの解決策をお伝えいたします。


なぜ北欧ヴィンテージのテレビ台が見つからないのか?

当店でもテレビ台を探しに来店される多くいらっしゃいますが、サイズや高さの問題で希望のものが見つからない場合が多く悩まれる方が多いジャンルです。なぜ北欧ヴィンテージのテレビ台が見つかりにくいかという答えはこの画像でわかります。

こちらのサイドボードですが、実は元々は中にテレビが入っていて、テレビを外してリメイクした一品。北欧ヴィンテージ家具が作られた1950~70年代はこちらのサイドボードのように家具に作り付けでテレビが埋め込まれ、家具とテレビが一体になっているものが基本でした。そのためテレビを埋め込む前提でデザインされたものがほとんどで、低めのサイドボードやテレビ台の上に置いて使用するという考えは当時少なかったようです。このため、テレビを上に置いて使用する前提でデザインされた低めのテレビ台は北欧ヴィンテージで探すとそもそも流通数は少なく、且つ探されている方も多く人気があるので出会いの頻度が低くなります。このような時代背景もあり北欧ヴィンテージのテレビ台はそもそも少ないのです。

 

北欧ヴィンテージでテレビ台を探す方法

それではテレビ台で北欧ヴィンテージを使いたい場合はどのようにすればよいのか。当店から3点ご提案いたします。

①根気よく探す

②少し高めのサイドボードを使用する

③コーヒーテーブルを使用する

 

①根気よく探す

流通数は少ないものの稀に見つかることもある北欧ヴィンテージのテレビ台。以下のサイドボードは当店でこれまで買い付けた低めのサイドボードですが、このようなテレビ台として使用できるサイドボードも稀に見つかるのでお急ぎでない場合や絶対北欧ヴィンテージがいい!という方は根気よく探してみましょう。当店では買付依頼も受け付けています。ご希望の場合は現地で探して参りますので、ご遠慮なくお申し付けください。

珍しい低めで幅広のテレビ台。サイズは幅165cm奥行き44cm高さ51.5cm。売約済みです。

取っ手のデザインがかわいいテレビ台。サイズ幅182cm奥行46cm高さ56cm。売約済みです。

こちらは幅190cm奥行46cm高さ71cmと少し高さはありますが、横長のテレビ台。売約済みです。

2025年4月現在、当店では下記のテレビ台を買い付けています。幅広タイプで低めのタイプは珍しいですね。こちらは2025年夏頃入荷予定です。

カイ・クリスチャンセンのチェスト。こちらは当時テレビ台としてデザインされた珍しい仕様で、天板に回転台が付いています。サイズは幅85.5cm奥行45.5cm高さ50cmと小さ目なテレビのテレビ台に最適。売約済みです。

貴重な当時の仕様。B&O社のテレビを収納するケースもチーク材仕様で豪華な造りです。

②少し高めのサイドボードを使用する

そもそもテレビ台を使用する際に、ソファに座って見るのかダイニングチェアに座って見るのかやテレビの大きさによって適正なテレビ台の高さは異なりますが、少し高さを妥協すればある程度見つかりやすくなります。

例えばこちらのBang & Olufsen社のサイドボードは、高さ61cmと通常のテレビ台よりは少し高さがありますが、使用環境に合致すればテレビ台として活躍してくれます。こちらのサイドボードは元々オーディオ用で重いアンプやレコードプレーヤーなどを置けるようデザインされているため、耐久性も高くお勧めです。

Bang & Olufsen社のサイドボード。いろいろなバリエーションが存在します。売約済みです。

オーディオ用ということもあり、配線用の穴が開いているのもポイント。デッキ類の設置にも使いやすいデザインです。

③コーヒーテーブルを使用する

本来の使い方とは異なるものの、コーヒーテーブルをテレビ台として使用する方法もあります。高さはそのコーヒーテーブルによりますが、低めのものやサイズもいろいろ存在するのでお気に入りの一台を探してみましょう。

ハスレヴ社のコーヒーテーブル。こちらのモデルのサイズは幅150cm奥行60cm高さ50cm。売約済みです。

半円系のコーヒーテーブル。丸みを帯びたデザインがかわいい。サイズは幅150cm奥行69.5cm高さ45cm。売約済みです。

ラタンを使用したコーヒーテーブル。サイズは幅145cm奥行55cm高さ55.5cm。中板にデッキ類も収納できます。売約済みです。


北欧ヴィンテージのテレビ台は、1950~70年代当時と現代のテレビ台の考え方の違いや歴史的な背景から見つけるのが難しいアイテムです。北欧ヴィンテージのいわゆる黄金期の1950~70年代には家具にテレビが組み込まれることが一般的だったため、現在のテレビ台のようなデザインはそもそもあまり存在していません。そのため、低めのテレビ台を求める声は多いものの、流通数が非常に限られているのが現状です。当店では、テレビ台を探すための3つの提案として、根気よく探すこと、少し高さのあるサイドボードの利用、コーヒーテーブルを代用することを挙げていますが、ご自身の使用環境や希望に応じて検討してみましょう。当店ではお客様のご要望に応じた買付依頼にも対応しておりますので、気になる方はご遠慮なくお申し付けくださいませ。あなたの理想のテレビ台との出会いをお手伝いします。

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北欧家具tanuki 北島

北欧ヴィンテージ定番の伸長式ダイニングテーブル。そのメリットとデメリットとは?

当店で買い付けるデンマークを中心とした北欧ヴィンテージのダイニングテーブル。アノニマスからデザイナーズのハイエンドのものまで、実は北欧ヴィンテージのダイニングテーブルはそのほとんどが伸長式。これまでたくさんのダイニングテーブルを買い付けてご紹介してきた店長だからからこそ感じる、伸長式ダイニングテーブルの魅力や気を付けるポイントとは?家具選びのご参考にご覧ください。

Svend Age Madsenの伸長式ダイニングテーブル。

伸長式ダイニングテーブルのメリット

通常の伸びないダイニングテーブルと比べて大変機能的で便利な伸長式ダイニングテーブル。その魅力は以下にまとめられます。

①大人数の使用に対応

②ちょっとした作業机として

③家族構成の変化に対応

 

①大人数の使用に対応

伸長式ダイニングテーブルの大きさはさまざまですが、概ね4人掛けから8人掛けになるものが主流です。伸長式のメリットとしては普段の生活では伸ばさない状態で2人暮らしや4人家族にちょうど良い大きさで使用することができ、来客など大人数での使用の際には広げて使用できる点。急な来客時にもどこかから追加のテーブルなどを持ち込む必要がありません。少し大きめのダイニングテーブルを最初から使用する選択肢もよいですが、余分に場所を取ったり椅子や周りの家具間の導線を考えると最低限の大きさにしたい、けどいざという時に広げたいという痒い所に手が届く便利なテーブルです。

伸長式の丸ダイニングテーブル。伸ばさない状態では通常の4人掛けです。
伸ばすと伸長天板が3枚入り10人掛けに対応。3枚以上伸長天板が付属するものはサポートレッグがあるものが多い。

②ちょっとした作業机として

日々の家事の中でもう少し作業スペースがあったら、、、と思ったことはないでしょうか。伸長式のダイニングテーブルがあれば、例えば料理の準備やちょっとした事務作業時にさっと天板を伸ばして使用できます。

ちょっと作業スペースを増やしたい、子供の宿題スペースに、などあると意外と便利です。

③家族構成の変化に対応

多くの伸長式ダイニングテーブルは4~8人掛けとなり、例えば子供が増えたり、祖父母との同居といった家族構成の変化にも柔軟に対応してくれます。2人掛けくらいの小さいダイニングテーブルを購入した後に家族構成の変化で買い替えをすると余計な出費も嵩みます。家族構成の変化に対応しながら愛着を持って長く使い続けられるのもポイント。

伸長式ダイニングテーブルのデメリット

実用性が高く大変便利な伸長式ダイニングテーブルですが、購入するにあたって確認しておきたいデメリットとは?私としてはそこまで支障を感じるポイントないと思いますが、強いて述べますと以下にまとめられます。

①天板が2重になっていることが多くやや不格好

②やや重量が重くなる

③追加の天板を別保管する必要がある

④剛性や耐久性

 

①天板が2重になっていることが多くやや不格好

そのモデルや仕様によりますが、北欧ヴィンテージの伸長式ダイニングテーブルは天板が2重になっているものが多くあります。すっきりとした見た目が好みの場合は少し気になるかもしれません。伸長式の天板が表から見えないタイプもありますので、見た目も機能も重視したいという方は一見すると伸長式に見えないようなすっきりとしたデザインの下記ヘニング・ケアヌルフデザインのダイニングテーブルがおすすめです。

天板が2重になっている北欧ヴィンテージでは定番のタイプ。これが気になる場合は以下のようなすっきりとしたデザインがおすすめ。
当店でも人気のヘニング・ケアヌルフのダイニングテーブル。一見すると伸長式に見えない普通のテーブルですが、伸長天板が内蔵されていてしっかり伸ばせます。すっきりとした見た目と機能性を重視したい方におすすめ。
コーナー周りもすっきりしています。
伸長した姿も美しい。

②やや重量が重くなる

伸長式でないダイニングテーブルと比べると伸長天板やレールなどの構造物が多くなるため、必然的に重くなります。ダイニングテーブルを運ぶという機会はあまりないかと思いますが、引っ越しや模様替えなどの際は少しパワーが必要です。ただ大人二人いれば大概運べる重さですので支障はないと思います。

天板裏は複雑な構造になっています。

③追加の天板を別保管する必要がある

天板内蔵型を除き、伸長天板を使用しない時に別保管が必要です。長方形の伸長式ダイニングテーブルのほとんどが内蔵タイプですが、特に丸ダイニングテーブルは別保管の主流で、押し入れなど保管スペースがある程度必要です。

カイ・クリスチャンセンの丸ダイニングテーブル。左奥に写っているのが伸長天板。

④剛性や耐久性

使用上は差支えないものの、天板が動くという構造上、何も伸びないシンプルなダイニングテーブルよりも揺れなどが発生しやすい場合があります。また、多くのものは木製か金属製のレールを使用して伸長しますが、そのレールに重量が掛かると反ったり破損する可能性があります。ただ、当店のこれまでの経験上、天板に手をついて立ち上がるなど多少荷重がかかっても簡単には壊れません。伸長天板に子供がぶら下がったり登ったりなど、通常の使用の範囲外での使われ方などで負荷が掛かると破損する可能性がありますのでご注意ください。

長方形の伸長式ダイニングテーブルの場合はこちらのように片持ちになっている構造がほとんどです。通常の使用の範囲内では問題はありませんが、イレギュラーな力が掛かると破損の可能性も。

伸長式ダイニングテーブルの種類

伸長式ダイニングテーブルといっても実は種類もさまざまです。ぜひ普段の生活様式やお部屋の間取りなどを考慮してお気に入りの一台を探してみてください。

①長方形の伸長式ダイニングテーブル

北欧ヴィンテージの伸長式ダイニングテーブルではもっとも定番のタイプ。基本的には左右両方とも伸び、天板が2重になっているタイプが基本です。モデルによっては伸長天板が見えないようなデザインになっていたりバリエーションもさまざま存在します。伸長天板が片持ちタイプだと天板下に脚がないため、椅子を自由な位置に置くことができ利便性も高いです。

Svend Age Madsenのダイニングテーブル。天板が2重になっていますが、すっきりまとまったデザインをしています。
伸ばした時の一体感や佇まいも美しくよく考えられています。
ヨハネス・アンダーセンのダイニングテーブル。一見すると伸長式に見えませんが、
伸長天板が内蔵されていて、
片方伸ばせます。バランスを取るために実は伸長天板の反対側にコンクリートの重りが入っています。

②伸長天板別保管タイプの伸長式丸ダイニングテーブル

伸長式丸ダイニングテーブルは基本的にはこの伸長天板が別保管のタイプです。使用しないときはどこかに収納しておく必要があります。通常は1~2枚の伸長天板が付属しますが、多いものだと20人掛けくらいのテーブルになるものも存在するようです。

カイ・クリスチャンセンの丸ダイニングテーブル。伸長天板は別保管です。
伸長天板を2枚付けた状態で8人掛けに対応します。

③伸長天板内蔵タイプの伸長式丸ダイニングテーブル

伸長天板を天板下に収納できる天板内蔵タイプ。こちらであれば伸長天板をどこかに収納しておく必要がないため大変便利です。イギリスのG planのダイニングテーブルはこのタイプが多いですが、デンマーク製など北欧ヴィンテージで探すと意外と見つからないので、お探しの際は当店までお声かけください。

伸長天板内蔵タイプ。内部で折りたたまれて収納されています。

こちらは長方形の伸長天板が天板下に収納されているタイプ。

伸ばすとかなり大きくなります。脚が中央についているモデルは椅子を位置を固定されずフレキシブルに使えます。

④バタフライ式伸長式ダイニングテーブル

伸長天板をサイドに引っ掛けておくタイプです。使いたいときにさっと簡単に天板の伸ばせる一方、サイドに引っ掛けておくと椅子に座る導線の支障になる場合もあるのでご注意。

ハンス・J・ウェグナーのダイニングテーブル。左右に伸長天板が引っ掛かるバタフライ式。

⑤展開型伸長式ダイニングテーブル

いわゆるゲーミングテーブル(カードゲームをするためのテーブル)と呼ばれる展開型のダイニングテーブル。①の通常の伸長式ダイニングテーブルのように天板が2重になっていますが、こちらは折り畳まれた状態となっており、展開すると2倍の大きさになります。

Ejner Larsenのダイニングテーブル。一見すると通常の2重の伸長式ダイニングテーブルに見えます。

天板が90度回り天板を展開して広げます。

ユニークな造りです。

北欧ヴィンテージの伸長式ダイニングテーブルは、日常生活において痒い所に手が届く多機能で便利なアイテムです。家族構成の変化や来客に柔軟に対応でき、作業スペースとしても活用可能なため、長く愛着を持って使い続けることができます。一方、天板の2重構造や重量、伸長天板の保管場所の確保などデメリットもありますが、その利便性はそれ以上のメリットをもたらします。デザインや使い勝手に応じて様々な種類から、日常の生活スタイルに合わせてお気に入りの一台を見つけてみてはいかがでしょうか。当店ではたくさんのダイニングテーブルを取り扱っております。ダイニングテーブルをお探しの際はぜひ当店のウェブショップをご覧ください。買付依頼も受け付けていますので、ご希望の場合はお気軽にお問い合わせください。

メンテナンス済みダイニングテーブルはこちらより

メンテナンス前のダイニングテーブルはこちらより

 

北欧家具tanuki 北島

【Workshop stories】リペア職人川中のメンテナンスブログ #2

メンテンナンス担当の川中です。今回第2弾となります。だいぶ暖かいも日も増え花粉症に悩まされております…。今年も飛散量は多いみたいですね。それでも桜の開花が毎年楽しみでもあります。今年のお花見はどこに行こうかな?

さて、今回はデイベッドのメンテンスをご紹介したいと思います。

メンテナンス前です。オーク材の突板が剥がれています。

鑿(ノミ)で剥がれた突板の部分を整えます。この時、範囲が最小で目立たなくなるように気をつけます。

薄くスライスしたオーク材を貼り付けました。隙間がなく木目や模様が同じ向きになるようにします。

鑿ではみ出た部分を削り取っています。

表面を整えました。

 

色を合わせました。矢印の部分が補修した部分です。仕事を始めた頃は色合わせがとても難しく苦労しましたが、根気よく続けて自然に仕上がるようになってきました。これからも日々努力していきます。オイル塗装して完成です。細かい作業も丁寧に心を込めて作業しています。

今回はデイベッドのメンテンスでした。次回のメンテンスブログも楽しみにしていただけますと嬉しいです。

 

北欧家具tanuki 川中