椅子の修理・メンテナンス

前回こちらのブログでも紹介しましたが、前回と同じお客様からご依頼がありこちらの椅子を修理しました。北欧家具ではないのですが、チークの無垢材を使用した恐らく国産の立派なアームチェア。やはりしっかりした家具はメンテナンスが利きますので、こちらもメンテナンスのし甲斐があります。

こちらの写真の通り、折れている脚に金属のプレートを付け固定している状態でした。貫も割れが確認できます。長年使われてきたのでしょうフレームも汚れが目立ちます。

今回は脚を途中から継ぐことにしましたが、前回より難易度の高い精度が求められる作業。

担当は前回も椅子の修理を担当した当店のリペア職人。

まずはフレームを解体、必要な部材の作成に入ります。

と、作業の風景の写真を撮ろうと思っていたらあっという間に部材を作ってしまいました。油断しました。

こちらが完成した部材。

組み上げたのがこちら。

ぴったり合うように角度を合わせるのが難しかったとリペア職人。でもぴったり合ってます。ホゾ加工など見えないところも丁寧に仕上げてまた長く使えるように作業しました。

他のフレームも剥離・研磨を施し、

圧着後、オイルを入れました。

長年使われる中でついた導管に溜まった汚れもすっかり落としきり、美しい姿に生まれ変わりました。

このオイルを入れる生まれ変わる瞬間は、いつやっても至福の時です。

買い付けた北欧家具をメンテナンスするだけでなく、こういった修理のお仕事も増やしていきたいなと長いこと思っているのですが、北欧家具のメンテナンスでけっこう手一杯の状況。うまいこと考えたいと思います。

 

北島

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