絵画を飾るように楽しめる。ロイヤルコペンハーゲン社のタイルが敷き詰められたハスレヴ社のコーヒーテーブルの魅力

当店で取り扱う北欧ヴィンテージ家具。半世紀以上前にデザインされ今もなお製造され続ける名作から当時数年間しか製造されずヴィンテージでしか入手できないモデルまでさまざまなモデルが存在します。今回ご紹介のロイヤルコペンハーゲン社のタイルが敷き詰められたハスレヴ社のタイルトップテーブルもヴィンテージでしか手に入れられない一品で北欧ヴィンテージ家具の定番商品のひとつ。タイルの趣に加え、実用性も高いタイルトップテーブルの魅力をまとめます。


ロイヤルコペンハーゲン社とハスレヴ社のコラボ作品の基本

当店でも買付の度に現地で見つければ買い付けるハスレヴ社のコーヒーテーブル。いろいろなバリエーションが存在しますが、定番はこちらのデザイン。至極シンプルで直線を基調としたデザインにタイルが張られたものが基本です。脚は先窄みとなっており、野暮ったい感じがなく洗練された印象。脚を天板を繋ぐ留めは接着剤で固定されているため、金具などが裏面にもないすっきりとしたデザインで作られています。天板は上記画像のように全面にタイルが張られたものから一部のみというものも存在します。

このデザインを基本に引き出し付きモデルやワゴン、サイドテーブルやネストテーブル、チェストやミラー、はたまた珍しいデスクまでいろいろなバリエーションが存在します。

コーヒーテーブル

基本のコーヒーテーブル。幅が110~150cmのものが多い。

サイドテーブル

当店でも一番人気の小型のサイドテーブル。ソファ横やベッド脇にぴったりなサイズ。

タイルをよく見るとロイヤルコペンハーゲン社のマークが入っていることも。

当店でも特に人気のTENERAの青いタイルが使用されたモデル。濃いローズウッド材と鮮やかなタイルの対比が美しい。

ネストテーブル

こちらはネストテーブルのタイプ。すべての天板にタイルがあるものと、一番大きいテーブルのみにタイルがあるものも存在する。

ワゴン

ワゴンタイプの一品。

デスク

かなり特殊なタイルトップデスク。その道数十年の現地のディーラー曰く今まで見たことがないとのことで、特注品ではないかとのこと。
当然天板はタイルなのでボコボコ。筆記作業する際はなにかマットを使用していたのでしょう。

豆知識

天板裏にロイヤルコペンハーゲン社のバッチが張ってある場合もあります。
普段は見られないタイルの裏側はこのようになっています。こちらはアルミニア時代のものですが、ひとつひとつにサインが入っています。

ロイヤルコペンハーゲン社とハスレヴ社のコーヒーテーブルの魅力

その美しさに加えタイルならではの魅力があるタイルトップテーブル。そんなハスレヴ社のコーヒーテーブルの魅力は以下にまとめられます。

①タイルの美しさ

②タイルの柄のバリエーション

③水や熱に強い

 

①タイルの美しさ

まず最大の魅力はやはりそのタイルの美しさ。ロイヤルコペンハーゲン社のBACAシリーズやTENERAシリーズのタイルは現在のロイヤルコペンハーゲン社の製品とは趣が異なり、ハンドペイントのためひとつとして同じ柄が存在せず、それ故の暖かみを感じる点がヴィンテージならでは魅力。お部屋に置くだけで絵画を壁に飾るように楽しめます。

最もスタンダードなBACAのタイルを使用したタイプ。

②タイルの柄のバリエーション

当時ロイヤルコペンハーゲン社とハスレヴ社とのコラボにおいて使用されたタイルは様々あります。基本のBACAのタイルを始め、鮮やかな青みが魅力のTENERAのタイルなど、色味や柄もさまざま。ぜひお気に入りを見つけてみてください。

TENERAの青いタイルを使用したタイプは特に人気のモデルで、入荷直後に売れてしまうことがほとんど。
緑のタイプも落ち着きがあって素敵です。

③水や熱に強い

天板にタイルを使用していることのメリットとしては当然水や熱に強い点が挙げられます。木の天板のテーブルなどでは輪シミや熱による色味や艶の変化などが発生する場合がありますが、タイルであればそのようなことを気にせずに使えます。水に濡れてもさっと拭くだけでお手入れも簡単です。

ロイヤルコペンハーゲン社とハスレヴ社のコーヒーテーブルの注意点

魅力たっぷりのロイヤルコペンハーゲン社とハスレヴ社のコラボテーブル。特段購入にあたっての注意点はないのですが、購入を検討の方に念のため知っておきたい注意点をまとめます。

①重い

タイルを使用しているので当然ではありますが、木を使用したテーブルと比べると重いです。小さ目のサイドテーブルであれば女性一人でも簡単に持ち運べますが、大きめのコーヒーテーブルなどはかなり重いので、運ぶ際は大人二人以上で作業を行いましょう。

935mm角のコーヒーテーブル。このくらいのサイズになると大人一人で持ち上げるのは困難です。

②破損注意

タイルを使用していることもあり、テーブルを落としたりタイルの上に物を落とすなど、強い衝撃を受けた場合はタイルが割れたり剥がれる可能性があります。タイルの剥がれは元に戻せますが、割れの跡は完全に修復はできません。当店でもこれまで配送中にタイルが剥がれてしまったことがありますが、普通に使用していればまずこのようなことは起こりませんのでご安心ください。


北欧ヴィンテージ家具の定番の人気商品であるロイヤルコペンハーゲン社とハスレヴ社のタイルトップテーブルは、実用性と美しさを兼ね備えた一品です。ハンドペイントされたタイルは、BACAやTENERAシリーズを中心に多様なデザインがあり、唯一無二の温かみが魅力。タイル天板は水や熱に強く、日常生活での使い勝手も抜群です。ただし、タイルの構造上、テーブルは重く、取り扱いには注意が必要です。また、落下や強い衝撃でタイルが割れる可能性もあるため注意が必要です。ヴィンテージならではの価値を感じつつ、実用的に使える点が多くの支持を集める理由です。お部屋に絵画を飾るようにぜひご自宅に取り入れてみてはいかがでしょうか。

北欧家具tanuki 北島

コーヒーテーブル/ハスレヴ社のメンテナンス

ハスレヴ社のコーヒーテーブル。

ロイヤルコペンハーゲンのタイルが敷き詰められ絵画を飾るように楽しめる一台。

こちらのテーブルは割と塗装がしっかりしているものが多く、

こちらも剥離剤を使用して古い塗装を剥がしました。

元々はこちらの状態。塗装の経年劣化で所々白化しています。

剥離剤塗布中。

剥離完了しました。

この後、木部を研磨し色調整やオイル塗布で完成です。

ウェブショップにアップしました。

このハスレヴ社のテーブル、塗装自体に色が入っていることが多くそれを剥がすと、

使用している材は同じはずなのに部位によって色味がかなり違うものが使われていたりします。

色付きの塗装で上塗りする前提で使う材を決めているのかよくわかりませんが何か理由があったのでしょう。

 

北欧家具tanuki 北島

タイルトップのテーブル メリットデメリット3選

北欧家具の中では天板にタイルが敷き詰められたいわゆるタイルトップテーブルというものがあります。(タイルトップテーブルで検索すると北欧家具ばかり出てくるので、あまりほかの家具ではないのかな?)鮮やかな青色や赤色のタイルが使われていたり、不思議な柄をしているもの、デンマーク王室御用達のロイヤルコペンハーゲン社のタイルが使われているものも。デザイナーものの中で代表格的なタイルトップコーヒーテーブルはハスレブ社のものが有名ですね。でもなんで天板に大胆にタイルが使われているのか、そんなタイルトップテーブルのメリットとデメリットをまとめました。

タイルトップテーブルのメリット

①水に強い

北欧家具というとチークの天板が多く、一般的に水に強くはありません。夏の暑い日に冷たいコップを直にテーブルに置いて結露した水分がしみてしまったという方もいらっしゃるかと思います。タイルの場合はもちろん水がしみこむなんてことはありません。輪シミなど気にされる方はタイルやガラストップもおすすめです。

②熱に強い

オイル仕上げのテーブルなどの場合、熱い飲み物を注いだコップなどで白い跡ができてしまうこともありますが、タイルはもちろんそういうことはありません。北欧家具を使いたい、でもシミを気にしたくない!という方はタイルがおすすめ。

③絵画のようなアクセントに

タイルトップと一口に言っても柄もさまざまな。無名のものからロイヤルコペンハーゲン社のものまでさまざまな種類があります。それぞれのタイルもよく見ると一つ一つ表情が違って見え、カチッとしすぎることのない独特な雰囲気を持っています。

タイルトップテーブルのデメリット

①書き物に適さない

タイルトップなので天板はごつごつしていて、書き物には適しません。って当たり前ですね笑。何か書き物をするときは下に何か敷いて使いましょう。

②やや重い

一般的な北欧家具のテーブルに比べ、タイルがびっしり詰められているますのでそれだけ重くなります。大型のコーヒーテーブルなどは結構な重量になります。

③傷は消せない

北欧家具に多くみられるチーク材などの天板はオイル仕上げの場合、再度研磨することで小傷などは消すことができます。タイルの場合は表面も固く傷はつきにくいのですが、傷がついたときは消すことはできません。ただそれも使い込んだ味として楽しむという考えももちろんあります。

デメリットをあえて挙げましたが、実用上は不便さよりも便利さや美しさが優れ、デザイン性と実用性を兼ね備えた家具達です。

ここでこれまで当店で扱ってきたタイルトップテーブルたちをダイジェスト。

こちらは赤いタイルのサイドテーブル。こちらの赤いタイルのものは割と良く見かけます。ローズウッドとの相性もいいですね。

こちら上からの画像がなかったのですが、これ見れば見るほど引き込まれる奥行感のあるタイルだったのです。しっかり写真に残しておけばよかったです。

ちょっと見にくいですが、渦巻きの柄。なんだかカオスな感じです。

こちらはスウェーデン製のタイルトップテーブル。こんなモザイク柄のものもあります。

こちらは定番のハスレブ社のコーヒーテーブル。ロイヤルコペンハーゲンの『BACA』シリーズのタイルが美しい一台です。

商品ページはこちらから

一味変わった雰囲気のあるタイルトップテーブル。ちょっとしたアクセントとしても魅力的な一品。これからも買付でたくさんご紹介できるように頑張ります。

 

北欧家具tanuki 北島

http://www.hokuokagu-tanuki.com/

 

 

 

 

ネストテーブルの使い方とは? 4つのポイントでまとめました。

ビンテージの北欧家具を扱っていますと店頭にてよく聞かれることの一つにネストテーブルの使い方があげられます。買付の際、良いデザインのものがあればよく買い付けるのですが、日本ではあまり見かけない家具なので、小さめの椅子?とよく間違われます。そういう機能を持ったテーブルもあるのですが、基本的にはテーブル。座ると壊れますのでご注意。ビンテージ北欧家具によく見られるネストテーブルの特徴をあげてみます。

■まずネストテーブルとは

ネストテーブルは英語でいうと、『Nesting table』『Nest table』と表記されるのが一般的。ネスト(Nest)は『入れ子』や『一揃い』という意味があり、文字通り一般的には大中小同じ形のものが3つセットになっているものが多いです。また、大きいテーブルに同じサイズの小さいテーブルが2つセットになっているものや、折り畳み式のテーブルが収納された特殊なものなどいろいろ種類があります。

こちらはイギリスのG planのネストテーブル。四角い脚が特徴。

こちらはデンマーク製のネストテーブル。丸い脚がかわいいですね。

当店ではデンマーク製のものと、イギリス製ではG planやercol社のネストテーブルをよく買い付けます。ネストテーブルは北欧家具以外にも存在しますが、ビンテージの北欧家具はやはりシンプルで飽きのこないデザインのものが多く、いろいろなお部屋の雰囲気に合わせやすいと思います。

■ネストテーブルの美しさ

当店でよく買い付ける北欧ビンテージ家具のネストテーブル。まずはその見た目の美しさも魅力の一つ。3つ並べたときの美しさにほれぼれしてしまいます。商品を紹介するページでもついついその美しさをお伝えしたくてたくさん掲載してしまいますので、ここでもたくさん載せたいと思います。

 

 

普段使わないときでも、こんな感じで置いておきたいです。まさに実用的な彫刻作品とも言えます。

■ネストテーブルの実用性

このネストテーブル、よく使い方を尋ねられます。もちろん使い方は自由なのですが、参考までに使い方をご紹介いたします。
①重ねた状態でそのまま使う。

小さいサイドテーブルとしてちょっと使いたいとき。重ねた状態でそのままもちろん使用可能です。ソファー横にちょこんと置いてもかわいいですね。
②3つ並べて使う。

たとえば3人掛けソファーの前に並べて設置。するとコーヒーテーブル替わりとして十分使えます。大きめのコーヒーテーブルを常に置いておくスペースがない時や、お部屋をフレキシブルに使いたいときに役立ちます。収納時は小さいテーブル一つ分、実用的には大きめのコーヒーテーブルと変わりませんので、実はとても実用的な家具です。
③それぞれ別々のところで使う。

たとえば小さいテーブルを玄関先、中サイズをベッドサイド、大サイズをソファ横などいろいろな場所で活躍してくれます。サイドテーブルをもしいくつかお探しであれば、3つセットになっているネストテーブルは価格もお得感がありますね。
④並べてディスプレイする。

空間に余裕があればこんな風に飾ってディスプレイしてみたいものです。並べただけでもとても画になります。

■ネストテーブルの選ぶポイント

ネストテーブルはデザインもさまざまなので、サイズやデザインでお気に入りのものを見つけていただくのが良いと思いますが、それ以外の要素に持ち運びのしやすさがあります。種類によって小さいテーブルが大きいテーブルのレールに収納され、上のテーブル一つを持てばまとめて持ち運びできるものと、単に重なっているだけで、まとめて持ち運ぶときはすべてを手で支えないと持ち運びできないものがあります。小さな違いですが、レールなしのものはまとめての持ち運びに少し気を使わなければいけない反面、レール付のものはとても持ち運びしやすいので、こちらも選ぶ一つのポイントです。種類によってはタイルトップのものもありますので、水分を気にせず使いたいのであればタイルトップもおすすめです。

こちらは収納時それぞれが独立しており、持ち運びにはまとめて持つ必要があります。レールがない構造は見た目はすっきりしますが、少し持ち運びに気を使います。

こちらはレール付のネストテーブル。持ち運びは簡単です。

ビンテージ北欧家具の中ではメジャーな存在のネストテーブルは日本ではあまり馴染のない家具ですが、実は美しさと実用性を兼ね備えたテーブル。サイドテーブルをお探しの方は是非ご検討ください。

 

 

 

北欧家具tanuki 北島