GE375 イージーチェアの魅力 3選

 

数々の作品を世に送り出しているハンス・J・ウェグナー。数ある北欧家具の中でも、その代表作とも言えるイージーチェアといえばGE290シリーズですが、こちらに負けず劣らずの人気シリーズがGE375。当店でもよく買付しており、価格もGE290よりお手ごろ感があり当店でも人気のシリーズです。そんなGE375の魅力をまとめてみました。

 

GE375 シリーズとは

ハンス・j・ウェグナーが1969年に発表し、現在もGETAMA社によって作られ続けている名作の一つ。ウェグナーが得意とする座面と後脚が一体構造のイージーチェアで、大柄ながら直線的でシンプルなデザインなので威圧感もなく、いろいろなお部屋にスッキリ馴染みます。現行品でも現在生産がされていますが、深い飴色をしたフレームなどはビンテージならではの魅力です。

背もたれの美しさも魅力的で、お部屋の真ん中においておきたくなります。また、アームやフレームなど美しい木目も魅力の一つです。同じ系統のシリーズにヘッドレストがないGE370や背もたれがロープ仕様のロープバックタイプもあります。材はオークがメインですが、チーク仕様の物もビンテージでは存在します。

 

■GE375の魅力①  重心が低く、リラックスして過ごせる

GE290に比べてGE375は全体的にゆったりした作り。座面の幅を比べるとGE290は約51cm、GE375は約64cmと約13cmも大きくなります。大きめな作りなので座っているだけでなんだかとても優雅な気分になります。これを2列3列と繋げていけばそれはもう極上の気分になりそうです。座面や背もたれの角度はほぼGE290と変わりないように見えますが、クッションの仕様もありGE290よりもより体を預けて座れるような感覚です。GE375はGE370というヘッドレストがないタイプもありますが、ヘッドレスト付きのものですと、さらに頭もゆったり預けて座る事ができます。このヘッドレストも高さを2段階で変えられる作りなので、大きめのイージーチェアながら小柄な人にも使いやすい一品かと思います。

■GE375の魅力②      アームが広く小さめのテーブルとしても使える

 

他のイージーチェアと比べGE375のアームは大きめなのも魅力の一つ。先端に行くに従って広くなり、先端部分は小さなテーブルのように大きくなっています。この大きめなアームがとても便利。背もたれとアームレストの角度も絶妙なのでもちろん手を投げ出してリラックスしたりカップや本、ノートパソコンなんかも安定して置けるのでとても便利です。さらにGE375のアームレストは取り外しができるので、用途に応じてフレキシブルな使い方が可能です。

■GE375の魅力③   組み合わせを楽しめる

そしてGE375は組合せを自由に変える事ができます。3シーター分あれば、もちろん3シーターとして使えるほかに、例えば1シーターと2シーターをL字に組んだりそれぞれ個別に使ったり、お部屋の模様替えも楽しくなりそうです。

■GE375の魅力 番外編  バラバラに分解が簡単にできる

これはあまり一般の方には関係がないかもしれませんが、こちらのGE375は側面のパーツがボルトで固定されており、これを外すと全体的に解体する事ができます。もし使わない時に解体して押入れに収納できる?持ち運びに便利?など一般の方は普段解体できる事でのメリットは多分ないと思われますが、リペアを観点からすると、構造のチェックやメンテナンスがとてもやりやすくリペアマンにとってはなかなか扱いやすい一品です。ウェグナーさんありがとう!

 

GE375の魅力をご紹介してきましたが、イージーチェアをお考えの方はぜひ候補に入れてみてください。1脚ずつ足していくのも面白いかもしれませんね。

当店では現在複数点在庫がございます。5月中旬入荷予定の商品の中にもロープバック仕様のものが計4台入る予定ですので、お探しの方はご遠慮なくお問い合わせください。

現在掲載中の商品はこちら

・GE375 ハイバック

・GE370

 

北欧家具tanuki 北島

GE290 メンテナンスしています。

ハンス・J・ウェグナーのGE290 ハイバックメンテナンス中です。

高価な商品ですので当然しっかりメンテナンスを行いますが、たとえ安めの商品であっても気を抜くことはありません。

当店では末永くお使いいただくために隅々までメンテナンスを行っています。

基本は緩い箇所はばらします。

全体の表面を番手に違う紙やすりで何度も研磨して、古い汚れや小傷を取り除きます。

場合によっては剥離剤を使用し、導管の汚れも隅々まで除去します。

そして元々使われていた古い接着剤を取り除き、しっかり接着するよう再度組み上げます。

この後はオイルにて仕上げます。

ビンテージ家具はそれぞれ状態が異なるので、

それぞれの状態に応じたメンテナンスを都度施しております。

メンテナンスにはさまざまな工程がありますが、最高のクオリティーになるよう常に丁寧に気を抜かず毎日作業しています。

当店の家具の木部は手触りよく仕上げておりますので、是非実際に触れてみていただきたいです。

きれい目に仕上げることはもちろん、よりビンテージ感を残した仕上げも可能です。

メンテナンス前の商品であればどのような仕上げにするかもお好みに応じてメンテナンス致します。

北欧家具tanuki 北島

日々メンテナンスしてます。

すっかり桜も散り春本番という感じですね。
過ごしやすい季節になりましたが、店長は花粉で四苦八苦しております。

ビンテージの家具達は何かしらのメンテナンスが必要なものがほとんど。
末永くこれからも使えるよう日々のメンテナンスの一部をご紹介したいと思います。

まず、こちらのビューローの取手部分。
欠けてしまっていました。

パテで埋めて整形するのもいいのですが、折角なので旋盤で作成。

無事蘇りました。

こちらチェストの底板。

買付の時に気付かなかったのですが、底板が割れていました。強度が必要な部分ですので底板を丸ごと作成しました。

こちらはチェアの脚。
ひび割れていましたので、脚を作成。

またこちらのチェア、ハンス・j・ウェグナーのCH-30の象嵌部分。

(一般的には契りと呼ばれているようですが正しくは木工象嵌?)


アクセントとしてユニークなデザインですが、正直リペアに泣かせの存在。
通常のチェアはダボで固定されてたりするのですが、
この象嵌の裏にビスがあるので、一度取り除かないとビスが外せなく、
たいていきれいに外れないので再作成することになります。

 

ぴったり収まりました。

もちろんこのほかにも日々丁寧にいろいろなメンテナンスを行っております。
是非お店で実際にご覧いただければと思います。

北欧家具tanuki 北島

3月21日(水)はお店営業致します。

3月21日(水)は祝日の為、お店営業致します。

水曜日の営業はなんだか新鮮です。

 

GE290のオットマンセットお店に展示しております。

貴重なチーク仕様です。

手触り良く仕上げております。

是非実際にご覧いただきたいです。

ご来店お待ちしております。

 

北欧家具tanuki 北島