当店でも良く買い付けるブックシェルフ。本来の目的はもちろん本を収納するものですが、陶器をや小物を飾ったりディスプレイを楽しむ家具としても重宝します。ビンテージの北欧家具の中でも探しておられる方も多く、これからも皆様にご紹介できるように買い付けていこうと思っておりますが、そんな中、当店でもよく問合せのありますブックシェルフ、webショップに掲載する前に売約済みとなりましたが折角なのでブログに残しておきたいと思います。
こちらのブックシェルフはボーエ・モーエンセン/Børge Mogensenのデザイン。ボーエ・モーエンセンらしいシンプルで実直なデザインで、斜めの支えが入った脚がアクセント。ここで簡単にボーエ・モーエンセンについておさらいしてみます。
■ボーエ・モーエンセン/Børge Mogensen
ボーエ・モーエンセンは1914年オールボーにて生まれる。1934年に家具職人の資格を得、技術訓練校、美術工芸学校を経て、最終的に王立美術アカデミーで1936~1942年まで家具作りについて学ぶ。デンマークデザインの父とよばれるコーア・クリントやモーエンス・コッホの元で家具の単純化について学び、デンマーク協同組合連合会の家具部門に勤務、国民の椅子と呼ばれるJ39を発表、1950年からは自身のデザイン事務所でフレデシア・ファニチャー社、フリッツハンセン社、スボー家具工場の為の家具を手がけた。
ボーエ・モーエンセンの代表作といっていいJ39は、彼の信念『なるべく低価格で実用的な家具を作る』をよく表す一脚です。ボーエ・モーエンセンの作品はシンプルで実用的な作品としてビンテージ北欧家具の中でも人気のあるデザイナーの一人です。
■ボーエ・モーエンセンのブックシェルフ
そんなボーエ・モーエンセンのブックシェルフはいろいろ種類があるのですが、今回はこちらのブックシェルフをご紹介。近年ではなかなか買付が難しくなってきましたこちらの脚付のブックシェルフ。奥行が26cmと比較的薄く作られ圧迫感がない割に、収納力は抜群です。
■ボーエ・モーエンセンのブックシェルフのデザイン
ビンテージ北欧家具といえば曲線が美しいものが多いのですが、ボーエ・モーエンセンの作品たちは直線的なデザインが多く、シンプルで実直な印象です。そんな中でも斜めの支えがアクセントになり、シンプルだけど一癖あるそんなデザインが素敵です。
■ボーエ・モーエンセンのブックシェルフの材
こちらのブックシェルフはオーク材のものが多く見受けられます。現地ではローズウッド仕様の贅沢なブックシェルフも見かけたことがありますが、今回ご紹介のチーク仕様もなかなか貴重な一台かと思います。向かって左側の脚はオーク仕様ですが、向かって右側のブックシェルフは脚もチーク仕様。折角2台ありますので、ここで見比べたいと思います。
左の脚はオーク材、右はチーク材。
こちらは本体がチーク材、脚がオーク材。
こちらは双方ともチーク材仕様。
これは好みによると思いますが、チーク×オークタイプのブックシェルフは2トーン的に色の違いを楽しめ、チーク仕様は色味が統一され落ち着きがあるように感じます。
今回のこちらのブックシェルフの背板は美しい木目が出ていました。本で隠れてしまうところに美しい木目があるのは何とも贅沢です。
■ボーエ・モーエンセンのブックシェルフの収納力
棚の位置は調整ができるのでさまざまな大きさのものの収納に対応しています。内寸の奥行は25cm。A4サイズの雑誌などもすっきり収まります。
こちらのブックシェルフ、今後も皆様にご紹介できるように頑張りたいと思います。
買付をご希望の方はお気軽にご連絡ください。
北欧家具tanuki 北島