当店で取り扱う1950~70年代のいわゆるデンマークデザインの黄金期に作られた北欧ヴィンテージ家具。その美しさや普遍的なデザインも大きな特徴ですが、それに加え機能的で実用的な家具も多くデザインされました。その中でも特に通称エレベーターテーブルと呼ばれるテーブルはローテーブルとしてもダイニングテーブルとしても使えるという一石二鳥で機能的な一品。現代の日本人の住環境でも有用な機能を持った優れたテーブルです。そんなエレベーターテーブルの魅力や購入する上でのポイントをまとめます。
エレベーターテーブルの魅力
実用的なエレベーターテーブルの魅力は下記の3点にまとめられます。
①ローテーブル兼ダイニングテーブルとして使える
②デスクとしても使える
③ギミック好きには堪らない
①ローテーブル兼ダイニングテーブルとして使える
エレベーターテーブルの最大の魅力はローテーブルとダイニングテーブルの両方の機能を持つこと。低い状態で天板の高さが50~55cmとソファ前に置いて使用するコーヒーテーブルとしての機能を果たしてくれます。高さは通常2段階で調整可能で、高くすると70~72cmほどになるものが多く、ダイニングテーブルとして使用できます。これに加え多くのモデルでは奥行き方向に両サイド延長できる仕様となっているので、大きく広げて使用できます。サイズにもよりますが4人の大人が十分使用できる広さになるので大変便利です。
②デスクとしても使える
この延長機能は片方だけ出しても天板が傾いたりせず水平を保つ造りとなっているので、例えばダイニングテーブルの高さにして片方だけ延長天板を伸ばした状態で壁際に寄せればデスクスタイルとなるため、一石三鳥な機能を持っています。
実用例:音楽機材との相性もよいエレベーションテーブルとネストテーブル
③ギミック好きには堪らない
当店でこの動きを見たお客様からもよく考えられているな~と感心されることが多いエレベーターテーブル。この機能を実現するために天板裏は複雑な構造になっています。メンテナンスするのは大変ですが、当時の家具デザイナーや家具職人に頭が下がります。そのモデルによって展開方法も異なり、ユニークな立ち上がり方をするものもあります。ぜひ知らない人に見せて驚かせましょう。
エレベーターテーブルの注意点
魅力たっぷりのエレベーターテーブルですが機能的な反面、注意点もあります。何を優先するか考慮しましょう。
①椅子は収納できない
②重量が重い
③安定性
①椅子は収納できない
テーブルの脚が中央に付いているため、通常のダイニングテーブルのように天板下にチェアを収納するスペースは確保されていません。そのためチェアを常時置く場合はテーブル周りにある程度スペースが必要です。
②重量が重い
天板が二重になっていたり高さ調整のための構造の為、通常のコーヒーテーブルと比べると重量が重い傾向です。また、天板がエクステンション天板を出すために少し遊びがある構造になっているので、天板だけを持って持ち上げると天板が浮いてしまい持ち上げられません。持ち運ぶ際は大人2人で脚を持って移動しましょう。
③安定性
構造上脚が中央に位置しているため、通常のダイニングテーブルのように四隅に脚がついているタイプと比べると安定性は若干劣ります。また、天板が延長できたり高さが変えられる動く構造となっており、全体的な剛性はどうしても落ちます。実用上はそこまで気になるレベルではございませんが、より安定性やしっかりした造りをお求めの場合は通常のダイニングテーブルがおすすめ。それよりも機能面を重視したい場合はエレベーターテーブルがおすすめです。
高さと奥行きが変えられ、ローテーブルとしてもダイニングテーブルとしても使用できるエレベーターテーブルは大変機能的で使い勝手のよいテーブルです。ワンルームのような置ける家具が限られるスペースでもローテーブルとダイニングテーブルを兼用できるエレベーターテーブルは、実用的で実生活をより快適にしてくれるでしょう。その代わりチェアを収納できないなどの注意点もありますので、用途や導線、お部屋の空間を考慮の上、検討されてみてはいかがでしょうか。
当店ではエレベーターテーブルをはじめたくさんの家具を取り揃えております。お探しの家具がございましたらご遠慮なくお問い合わせください。
北欧家具tanuki 北島