【tanuki journal】No.1 現地で自ら買い集めたヴィンテージ家具達で彩る空間

北欧家具tanukiにて取り扱う北欧ヴィンテージ家具・雑貨達。今から50~70年前に作られた作品達は今もなお現代の生活を彩り豊かさや温かみを与えてくれます。当店で出会いを果たした家具・雑貨達が暮らしの中でどのように取り入れられているか、お客様宅を訪問・取材し心地よい暮らしのヒントを探る【tanuki journal】。

第一弾はMさんご一家を訪ねました。当店との出会いは約10年前。そこからドイツへの転勤を経て現地滞在時に買い集めたデンマーク家具達と昨年日本へ帰国。北欧家具との出会いから選び方までいろいろ伺いました。


-どのような経緯で北欧ヴィンテージ家具に出会いましたか?

Mさん:元々学生時代から家具が好きでおしゃれな部屋を紹介する雑誌などをよく読んでいました。近くに住んでいたからか、なにかのきっかけでフェイスブックで北欧家具tanukiのことを知ってそれから気になって夫婦でいってみたことがきっかけです。来店してこれだと、ぴんときました。北欧家具いいなとこのとき思いました。

-当店がきっかけということうれしく思います。それから集め始めたのですか?

Mさん:はい、このチェストやこのミラーがきっかけです。

最初に購入いただいたチェストとミラー、大切にお使いいただきありがとうございます。

Mさん:それから北ドイツに仕事で転勤することになり、北ドイツだとデンマークに近いのでこれはチャンスと思い現地にいる間にいろいろ買おうと決心して、自分の目で選んで買い集めました。

-その際にどのような基準で家具を選びましたか?

Mさん:買うときにずっとつかっていられるかはいつも考えています。飽きないかいつ見てもいいなと思える基準がどこかにあって。最初に北欧家具を知ったときには現地では家具を代々受け継ぐとかメンテナンスして使い続けるとかは全然知らず後から知りましたが、知れば知るほどそういう使い方もいいなと思っています。

-誰かに引き継ぐことや受け継ぐことなどができる価値のある家具ですよね。

Mさん:日本に住んでいた時は引っ越すたびに家具を買い替えていたイメージだったが、今はそのようなイメージはないですね。きっといつまでも付き合うと思います。たまに子供たちにもどれが一番欲しいか聞いたりしています。もらってくれるかわからないけど笑。そのほか現地で買い集めるにあたっては日本に持って帰ることを前提としていたこともありテーブルやイージーチェアのセネターなど脚が外せたり分解できるものを選びました。

ローズウッド材仕様のオーレ・ヴァンシャーデザインのセネター。側面のビスを外せば解体が可能です。

-お気に入りの家具はありますか?

Mさん:やっぱりセブンチェアですね。毎日使っていますし特にファブリック仕様でクッションのあるタイプは疲れないんですよね。どれに座ろうかなっと思ったときにはセブンチェアに座っています。照明も好きでスノーボールはすごくお気に入り。いつみてもいいですね。最近買ったものですとタイルトップのネストテーブル。コップとか置いても水気を気にしなくていいので使い勝手よくお気に入りです。

-リビングのメインの照明はPH5とスノーボールだけですね。デンマークの照明の使い方という感じですね。

Mさん:北ドイツに住んでからだんだん暗くなりました笑。日本に帰ってきた時はまぶしくて、コンビニとかほんとにまぶしかったです。

Louis PoulsenのPH Snowball
Louis PoulsenのPH5

Louis PoulsenのPanthella。照明の使い方も素敵です。

-こちらのサイドボードも現地で購入したものですか?

Mさん:そうです現地で購入しました。これはネットでいろいろ探して購入しました。日本に持って帰って来て搬入するときは大型のサイドボードなので部屋への搬入がかなり大変でした笑。エレベーターも縦に入れて搬入しました。

蛇腹扉仕様の大型サイドボード。タイルトップネストテーブはコーヒーテーブルとして使用。
テレビ周りの雑貨類も素敵。

-日本に帰国することになりどのような基準で物件を探しましたか?

Mさん:北ドイツで購入した大きい家具が入ることを前提に探しました。現在の物件は現地で住んでいた際の間取りとも似ていたのでイメージしやすかったです。それに加えてある程度大きい家具を置いても導線が十分にとれることを意識しました。

-確かにセネターの3人掛けやサイドボードを置いても窮屈な感じはしないですね。そうすると家具ありきで物件を探した?

Mさん:はい、確かにそうですね。

北ドイツ出向中に各地で撮影した写真

 

-北欧ヴィンテージ家具を使っていく上で気を付けているところやデメリットはありますか?

Mさん子供さん:(テーブル天板に)こぼすと怒られる笑

Mさん:テーブルの染みは気にしちゃいますが、シミになりにくいようによくオイルを塗るようにしています。それはめんどくさいと捉えるかどうかは個人の考え方によりますよね。オイル塗るのは家具も好きだし気にしていない、それを苦とも感じていないですね。

取材中コーヒーいただきました。ありがとうございました。

-こちらのダイニングテーブルも4人暮らしにちょうどよいサイズですね。同じサイズの四角いテーブルだと導線も取れなそうで楕円形がとても有効活用されていますね。

Mさん:真円のテーブルでも圧迫感がありますし楕円がちょうどよかった。現地ですごい探して見つけました。ただ失敗談もあって現地でのダイニングテーブルの配送中に脚が壊れて、売主も全然補償してくれず結局自腹で直しました。

ダイニングテーブルは2段階で拡張可能。普段は使用しないとのことですが、お友達が来た際は便利です。

 

-今後ほしい家具はありますか?

Mさん:頭まであるハイバックの一人掛けイージーチェアが欲しいですね。あとは本棚も増やしたいけどスペースがなく検討中です。

-壁に穴が開けられればウォールシェルフなど付けられるのですが、、

Mさん:こちらの物件は賃貸なのと、ここの壁一面がコンクリートなので穴が開けられなく画鋲も刺さらないくらいです。だからその鳥のオブジェも打ち込むのがたいへんでした笑

苦労の末、設置された鳥たち

—数年前にデンマーク買付に行った際に、現地のディーラーからデンマーク現地のインテリアのトレンドはいろいろなテイストをミックスすることだと教わったことがありました。Mさん宅もチーク材のダイニングテーブルにスチール脚のセブンチェア、チーク材のサイドボードにローズウッド材のイージーチェアと異素材を合わせながらも統一感もありまとまった素敵な空間となっていました。雑貨や小物、ポスターや写真など、その飾りつけのセンスに脱帽です。照明の雰囲気もきっと素敵なのだろうと夜の暗くなった時の様子も見たい気持ちも抑えつつ取材を終えました。当店の黎明期よりのお付き合いのMさん。素敵なインテリアを見せていただきありがとうございました。

北欧家具tanuki 北島

 

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